◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ オルハン・パムク「イスタンブール 思い出とこの町」

ジャンルとしては自伝であろうが……むしろ主役はイスタンブール。こういう焦点のずらし方は珍しいかもしれない。オルハン・パムクは「わたしの名は紅」「雪」「白い城」「赤い髪の女」と読んでこれが5冊目。今となっては総じて印象はいいんだけど、読んでる...
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◇ ダニイル・ハルムス/西岡千晶「ハルムスの小さな船」

ソ連の作家。(前代)ロシアの作家は有名な人がいくらもいるけど、ソ連の作家。ソ連の作家って知りませんよなあ。今後も読むことがあることがあるとは思えない。最初で最後のソ連の作家になるかもしれない。不条理で売っている詩人らしいから、ひよって、まず...
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◇ 佐藤亜紀「黄金列車」

わたしは近代史・現代史は全滅である。なので、これが何を書いた話なのか最初はなかなかわからなかった。戦争中のハンガリーの状況がどうなのか知らない。そもそもどの戦争中のことなのか、読み飛ばしていてわからない。ユダヤ人資産管理委員会ということはナ...
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◇ A・J・ジェイコブズ「聖書男(バイブルマン)」

副題が、現代NYで「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記。まあそういうこと。著者は本来は不可知論者でライターというかジャーナリスト。ユダヤ人。宗教にこだわっていないユダヤ人。「ユダヤ人とはユダヤ教を信じている人」という定義を読んだことが...
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◇ 篠田桃紅「墨いろ」

この人は墨象家。墨象というのは墨を使った抽象画らしい。そもそもは書家だったようだから、そこから抽象の方へ来たと。テレビで作品を見たんですよね。息をのんだ。正直なところ、たくさん並べてしまうとどれも似たように見えてしまって価値が半減してしまう...
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◇ 笠井潔「群衆の悪魔 デュパン第四の事件」

まあこういうのもあっていいかな、わたしは嫌いだけど、と思いつつ読んでいた。422ページの作品の、だいたい350ページまでは。しかし最終盤を読んで呆れたね。もともと久々にガチガチの本格推理を読むつもりで読み始めたんだよなー。副題に「デュパン第...
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◇ 塩田武士「盤上のアルファ」

塩田武士は3冊目。前の2冊、道具立てはいいのにどうも歯ごたえがなく、合わない作家だと思った。この作品は前に千葉雄大主演のドラマを見て面白かったので、最後にするつもりで。そしたら千葉雄大主演は「盤上のひまわり」でした。別ドラマ。ただこっちもド...
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◇ 高橋秀実「弱くても勝てます 開成高校野球部のセオリー」

いやはや、この本は大笑い。1ページに2回くらい、いやそれ以上笑っていた。久々ですよ。こんなに笑える本は。タイトルからすると、わたしが苦手な自己啓発本の類なのではないかと読む前は疑心暗鬼だった。「弱くて勝てるわけないやん。もしかして野球で負け...
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◇ サラ・コードウェル「かくてアドニスは殺された」

ひさびさにコージー・ミステリの面白いヤツ。不満は少々あれども楽しく読んだ。古さは感じるが。特にハヤカワポケットミステリの装丁だと。イギリス本国では1981年刊行。作者はこのシリーズを4作書いて、他に他作家とのアンソロジーにちょっと書いて、そ...
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◇ 網野善彦「東と西の語る日本の歴史」

ひっさしぶりに日本史の概説書を読んだわー。やっぱ網野善彦、面白いなあ。日常生活ではあまり「東」「西」を意識しないようにしているんだよね。人間は差異を探すと無限にあり得るもので、それが距離になり疎遠になってしまう。そんな気がするので口には出さ...