そういえば廃仏毀釈の詳細を知らない、と8年くらい前に気づいて課題図書にリストアップし、
何冊か読むつもりの1冊目。この新書1冊である程度概要が分かればお得、と思ったが
正直期待した内容ではなかった。
わたしが期待していたのは、廃仏毀釈はどういう背景があって誰がどう動いたことで
何が起こったのか、という(そんなに詳しくなくていい)概要だったのだが、
この本は「どこでどういうことが起こった」ということだけを書いている。
なので、全然物足りなかった。まあ新書ですからね。
日吉大社、奈良、京都、伊勢、鎌倉、諏訪、住吉大社、四国、吉野、出羽三山、吉野、金毘羅
――資料を調べていろいろ書いてくれたんだろうけど、正直こんなに並べられると
大同小異といえば大同小異。しかも仏像破壊などの話をした後に、
「しかし誇張や脚色も少なくないように思われる」と何回か繰り返されたので、
じゃあ事実はどこにあるのだ、とツッコミを入れたくなった。
最後のまとめとして、わたしが知りたかったことにも多少は触れられているのだが、
ボリュームとしては全然足りないし、まとめだけでは納得感もないしね。
国家神道を高揚したかったのはわかる。寺院収益を減らしたかったのもあるだろう。
新政府側の根底に国学・神道派の教えがあったのもそうだろう。
だが政府のお達しでもないのに(ここまで極端なことをしろといったわけでもないのに)
あんなにひどいことになったのはなぜなのか。
なぜ興福寺五重塔を売り払うという話までいったのか。
民衆の心情がどこまでいったのか。
そういう点をわたしは知りたい。
別な本を読んでみる。

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