わたしはストーリーの整合性には非常~~~にうるさい方だから、
そういう意味では文句なしに名作とは言えないけど、いいところもたくさんあった映画だった。
これはテレビで見てはいけなかったんだろうなあ。
劇場で見ようかどうしようか迷って、結局行かなかったのよね。
今回ようやくテレビ録画視聴。まあ録画したの半年以上は前だけど。ようやく見た。
……というか、これ、28年も前の映画デスカ……?
10年程度だと思っていました。コワすぎて震えてます。
個性的な顔の役者を集めて、癖のある表情を活かして作った映画だなあと思って見てた。
主役のティム・ロスはややイケメンだけど、その他の役者は個性的な顔の人ばかり。
かなりアップを多用するスタイル。その役者を使った意味を感じる撮り方。
ティム・ロスの佇まいを見ていて、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」を思い出していた。
あの首の傾げ具合、表情の茫洋さ、通ずるものがあると思いませんか。
あとは音楽が非常に重要だったんだろうなあ、ということ。
……だったんだろうなあ、と思うのは、わたしのちっちゃくて古いテレビの音源では
その良さが十分には出なかったのよね。メロディは美しいけど、それがわかる程度では
心に来ない。やはりいい音で聴くべきだった。
あと古き良き時代の大西洋航路の客船の内装も素敵だったー。
いい感じに控えめで上品。
あのホールの素敵なガラス、割れちゃうじゃないか!とハラハラしていたが、
ほんとに割っちゃうんだ!あれCGですか?まあほんとのガラスじゃないにしても物体?
物語世界でも製作としてももったいねー!って感じだったね。
誰が生んだのか?
陸に降りずに暮らせるか?
なんで誰も戸籍を作ってやろうとしないのか?
なぜそんなに突然ピアノが弾けるのか?
なんで嵐の船でピアノのストッパーを外すのか?
なぜあの育ちでそんなにスーツが似合うのか?
ピアノの勝負はなぜ1、2曲目と3曲目でそんなに変える?
爆破されるとわかってるのに船を降りないってさすがに無理じゃない?
本人はいいとしても、友達は無理だろう。
……とかいろいろいろいろ言えばあるけど、まあそれはいいとしましょう。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品ですか。なるほど。
「ニュー・シネマ・パラダイス」もテレビ録画だったなあ。
すっごく有名な監督だと思っていたが、そこまで作品としてデカイのはないんだね。
この2つくらい。「マレーナ」はかろうじて聞いたことあるかな、程度。
でも「ニュー・シネマ・パラダイス」は名作だった気がする。
見たのはるかな昔だから記憶が定かではないが。やっぱりモリコーネの音楽がいいよねえ。
あ、そうそう、映画のタイトルがさ。
原題はイタリア語でLa leggenda del pianista sull’oceano、
英語ではThe Legend of 1900なんだね。
正直、英語の改題はいただきかねる。内容を何一つ表してない。
内容がわからないタイトルって嫌いなのよね。それで劇場で見るかどうか決めるんだから、
内容を想像出来るタイトルにして欲しい。
長年の宿題の映画でした。

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