前提として。
偏見かもしれないが、わたしは時代小説って、他のジャンルと比べて量を書くのが
容易だと思っている。時代小説がわりと何巻も続きがちだというのは、
結局そういうことだと思うのよ。
だが宮部みゆきは時代小説でもけっこう内容詰めますね。
ちゃんと作品世界でも時間が進むというか。キャラクターが成長していく。
まあ「茂七」とか「三島屋」とかは読んでないけど。
今回の「きたきた捕物帖」は書きぶりものほほんとして、話運びもゆる系で……と
最初は思っていたが、実のところけっこう伏線を仕込んでいますね。
これはもしかして、書きぶりは全然違うけど、「ぼんくら」シリーズのように、
最終的には大きな見事な絵を描くのか?と思う。
今後いろいろ広がりそうなキャラがたくさんいて楽しみー。
一番掘れそうなのは釜焚きの喜多次だね。そもそも「きたきた捕物帖」だからね。
これは草の者だね。どんな背景があるんだろうね。
あと若様と用人の方の事情も楽しみだねー。新兵衛の底抜けの人の良さが好きだー。
主人公はみんなに優しくされすぎだし、上手くいきすぎだとは思うけど、
そういう優しい話もいいね。これから成長していくんだろうなあ。楽しみ楽しみ。
これは今のところ3巻出ているシリーズだけど、どんどん書いて欲しいなあ。
――「ぼんくら」シリーズも続きを読みたいんだが、これはもう終了なんでしょうねえ……。
弓之助、おでこの成長ももっと追って行きたかったんだけど。
でもあの話は相当力が要るものね。

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