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< ムショラン >

2026年4-6期のドラマで何とかぎりぎり許せるラインまで来たのは、これと
「タクシードライバー」だけな気がしている。もちろんわたしがチェックした範囲での話。

でも正直、このドラマは「設定は魅力的なのに、こんな適当に消費しちゃって……」と
思って見ていましたよ。
刑務所の栄養士なんて、すごく魅力的なお仕事ドラマになりそうじゃないですか。

だが全5回、しかも45分で何が書けるというのだろう。
まあこれは脚本家も心から言いたかったことかもしれないが、
見ている方からいうと、制作側という意味では脚本家を責めたい。

まずさあ。おっさんが多すぎるねん!
45分×5回だから、登場人物が少ないほどいい。所長と生瀬と中村蒼くらいでいい。
医者はしょうがないからいてもいい。その他の刑務官のキャラはいらんねん!

炊場の人数も多すぎる。役柄としては4人くらいでいい。
リアリティを求めて8人くらいにするとしても、キャラは4人でいい。

一番ダメなところは主人公が「刑務所の栄養士」に就職したというのに、
全然準備が出来てないところね。さすがに事前に注意事項のレクチャーはされるでしょうよ。
しかも山ほど。普通の給食施設とは全然違うんだから。

それなのに現場に来てようやくすべてが初耳のように大騒ぎする。
もうこれは大変にイライラしました。あり得なかろうと。
事前にレクチャーを受けててさえ、実際に就労したらもっと細かいギャップに
苦しむだろうに、ごくごく基本的なところにさえギャーギャー言っていて面白くない。

あと、やっぱり女性キャラが薄かったねえ。ああいう風なキャラに着地するなら、
別にともさかりえを癖強キャラで登場させる必要はなかった。
まあ最初の癖強がなければもっと薄かったかもしれないけど。
単に飲み相手でしかない役柄でしたからね。

受刑者の話を厚くするべきだったかは判断しかねるところだが、1時間の10回にして、
そこも厚くしてっていう方法もあったよね。まあ唯一描かれたといえるあの受刑者の
話は良かったけど。まあ良かったっていっても、子供にむりくりいい台詞を喋らせて
軟着陸をさせただけだけど。

刑務所のシステムもほぼまったく書かれてないし、いつも炊場にいるか運動場にいるかだし、
日々の刑務所暮らしも全然描かれてないし、刑務官の葛藤も中村蒼以外ほぼないし、
薄い。とても薄い。

全体的に、尺と制作時間と、取材と予算が足りなかったドラマでした。

でもまあ小池栄子だから見た。この人は外国語の役が来ますね。
といってもこないだの歌舞伎町の病院の話だけかもしれないけど。
この明るいノリは好きだった。ジローラモも悪くはなかった。

あとは國村隼とね。小池栄子と國村隼が支えましたね。
意外に娘ががんばっていたかもね。いい感じに明るさを添えた。

今さら作り直しってことも出来ないだろうけど、せっかく題材はいいんだから、
もっと時間もお金もかけて第2シーズン……は、ないだろうな。
第1シーズンをなかったことにしちゃうことも出来ないだろうからね。
惜しいねえ。いくらでも面白くなりそうな題材だったのに。

 

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