この全4巻、うーん、多分1年くらいかけて読んだんじゃないかなあ。
けっこう内容が面倒なんですよ。まあ内容にしては読みやすい、と言った方が
現実には合っているんだけど。
だが面倒なのは事実なので、1巻ごとにけっこう時間を空けて読んだ。
「黄金伝説」って近年いろんなところで流用されている気がしますが、
これが元ネタ……というか、タイトルの初めですかね。レゲンダ・アウレア。
キリスト教の聖人伝です。13世紀後半に成立したらしい。
4巻で176章あるそうです。かなりだね。4巻分けというのは多分原典ではない気がする。
現代の便宜上ではないでしょうか。
まあ内容が面白いかっていうと……読まなくてもいい人が日本のほとんどかもしれないとは
思いますが、宗教学に多少の興味があるわたしはまあまあ読めますし、
その古拙な味わいが良くて、全巻読み終わったあとでは満足感があります。
著者が聖人たちに心から傾倒しているのが良い。
まあキリスト者ではない、現代の人間が読むと納得出来ないところも多々ある。
それはそういうものだと思って読みましょう。
――だがしかし、だいたい毎回聖人の名前の由来の説明から始まるのだが、
その由来が2つも3つもあったりして、「〇〇という名前は△△という理由から来ている。
または××という理由である。あるいは☆☆という意味もある」なんて並べられると、
「結局なんでもアリやないかい!」とつっこみを入れたくなるというのはあります。
少々半笑いで見ていた。
まー、さくさくっと読める本ではないけど。
中世キリスト教の雰囲気が伝わる本。

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