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◇ 綾辻行人「Another 2001」

この3カ月くらいで「Anotherシリーズ」3作を続けて読んだんだけど、
そういう読み方をすると、この作品には明確な欠点がある。

作者本人はこの3作を7、8年かけて描いたらしい。
そうなると、本人とリアルタイムに近い状態で読んだ読者は気にならなかったかもしれないが、
続けて読むと気になるのよねー。
1作目と3作目の同工異曲ぶりが。

この2作品、ま~~~~同じだった。作中、1作目と3作目の間が3年空いていて、
視点人物=主人公は変わっているんだけど、結局、夜見山中学三年三組の呪いの話でしょ。
1作目と3作目でご丁寧にこの「呪い」の設定を繰り返す。

新本格出身らしく細かいルールがいろいろある。まあ設定としてあれこれ決めて、
その世界のなかでミステリを展開するのはフェアではあるんだけど、
1作目はまだしも、その細かい説明を2回繰り返して読みたくはないのよー。
さらに、3作目では1作目と2作目の振り返りもしつこくするわけでしょう。
飽きる。

これ800ページの話なのよね。最初の100ページはとにかく設定の説明。
この設定が煩雑で、しかも無理がある。しかも例外規定も多い。

「関係者の記憶が改ざんされる」のはまあいいとする。
でも名簿から、歴代の卒業アルバムから、記録もみんな変更される。
だが千曳さんの持っている資料だけは影響を受けない。……これおかしくない?
千曳さんの記憶も記録も改ざんされなきゃおかしいだろ!!

書き方もダラダラしていたしねー。これがせめて70%のボリュームなら何とか。
作者本人も編集者も、こんなに放恣に書くことに疑問はなかったのか。

800ページの3分の2くらいまで来たところで、ようやく3作目としての話が
始まるのか……?という流れになったんだが、――ネタバレだから言わないけれど、
結局1作目と同じなんだもの!これでいいと思ったの?

おじいさんも。演劇部も。例外規定。変だ。

1作目と違うのは終盤の30ページくらい。
800ページ読んで、得たのは徒労感でした。やれやれですよ。

 

 

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