◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 鹿島茂「蕩尽王、パリをゆく 薩摩治郎八伝」

久しぶりの鹿島茂。安定ですな。読みやすく、面白かった。しかし書き手の位置がとても公平な第三者なので、わたしが薩摩治郎八に期待していた、どばーっとした成金的エピソードの数は少なめ。その分、著作としての品は良いが、週刊誌的な興味はあまり満たされ...
◇読んだ本の感想。

◇ 松岡和子「深読みシェイクスピア」

この人は英文学者というよりは翻訳家。しかも舞台側で育った翻訳家。蜷川幸雄から「ぼくのシェイクスピアは全部松岡さんの翻訳でいくからね」と言われた人。この人を得たのは演劇界にとって幸福なことだったのではないだろうか。現場に立ち会い、役者の意見も...
◇読んだ本の感想。

◇ 梨木香歩「椿宿の辺りに」

しまった。これねー。先に「f植物園の巣穴」読んだ方がいいです。読んで、ちゃんと話を覚えておいた方がいい。どうしたって「f植物園の巣穴」が気になってくるから。多分「巣穴」の話が分かっていた方が……というより、わかってないと十全にこの話を楽しめ...
◇読んだ本の感想。

◇ エドウィン・アボット・アボット「フラットランド」

数学者が書いた啓蒙ファンタジー、という理解で読み始めたのだが、序盤で違和感があって、そこからどうもノレなかった。つまりあんまり面白くなかった。0次元が「点」でポイントランド、一次元が「線」でラインランド、二次元が「面」でフラットランド、三次...
◇読んだ本の感想。

◇ ダグラス・アダムズ「銀河ヒッチハック・ガイド」

長年の宿題の一冊。いつかは読むんだろうなー、と思いつつ、今まで未読だった。ようやく読んだ。面白かった。海外SFは「こってり」とか「重い」とか「厚い」とかがイメージだけど、この作品は軽いですね。このくらいのボリュームがありがたい。設定がおバカ...
◇読んだ本の感想。

◇ 澤田瞳子「孤鷹の天」(ただし116ページまで)

……読み続けられなかった。だいぶ努力したんだが。こないだの谷津矢車がダメだったので、澤田瞳子に期待してたんだけどなー。2人とも文章が受け入れ難かったですね。1ページに違和感のある表現がいくつも出て来て、そのたびに立ち止まる。立ち止まってどこ...
◇読んだ本の感想。

◇ ディクスン・カー「エドマンド・ゴドフリー卿殺人事件」

歴史ミステリ。面白そうだと思ったんだが、正直、これは人を選びます。わたしはダメでした。そもそも英国1660年前後の殺人事件の犯人を、1936年に書いて、それを2026年の日本人が読むんだよ。なかなか難しい。現代のイギリス人が、本能寺の黒幕は...
◇読んだ本の感想。

◇ 「定本 漱石全集 第25巻」

夏目漱石が好きだから、一生に一度くらいは全集を読んでおくか……と思って読んでみていたんですが、小説はまあいいとして、第13巻の英文学研究くらいからさすがにダメでした……。和歌山市図書館で現物を見てチェックして良かった。1冊ずつ見て、あー、こ...
◇読んだ本の感想。

◇ 綾辻行人「Another 2001」

この3カ月くらいで「Anotherシリーズ」3作を続けて読んだんだけど、そういう読み方をすると、この作品には明確な欠点がある。作者本人はこの3作を7、8年かけて描いたらしい。そうなると、本人とリアルタイムに近い状態で読んだ読者は気にならなか...
◇読んだ本の感想。

◇ 畑中章宏「廃仏毀釈」

そういえば廃仏毀釈の詳細を知らない、と8年くらい前に気づいて課題図書にリストアップし、何冊か読むつもりの1冊目。この新書1冊である程度概要が分かればお得、と思ったが正直期待した内容ではなかった。わたしが期待していたのは、廃仏毀釈はどういう背...