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◇ 丸谷才一「いろんな色のインクで」

丸谷才一は折にふれて何冊も読んで、そのたびに文学的に難しくて面白く読めない作家。
――だが喜んでください!これはおおむね面白く読めました!

まあ内容が簡単でした。基本的には書評なんだけど、そこまで文学的ではなく。
わたしのような非文学者にも読める。マガジンハウス発行ですからね。
取り上げた本は丸谷才一の好みなので文学寄りではあるが、多少は手加減してくれている感じ。

そしてなんといっても読んでいて楽しかったのは、大洋ホエールズについての
いくつかのエッセイです。この人、大洋ファンだったんですね。
1998年に書かれたものだから、リーグ優勝をし、日本一になった年です。
そりゃーうれしかろう。ご機嫌だろう。

まさかこんなテーマで書く人だとは思わなかったので親近感が湧きました。

この人は2012年に87歳で没したので、今の満員御礼の横浜ベイスターズは
知らなかったはず。リーグ優勝はその後成し遂げられてはいないけど、
2024年は日本一になりましたよ。オーナーも素敵ですよ。

――まあ90年代以降はヤクルトファン、2006年以降はイーグルスファンである
わたしには、接点はありませんけどね!

本文の内容でいえば、田辺聖子「道頓堀の雨に別れて以来なり」を読むことを思い出したのと、
筒井康隆の「わたしのグランパ」を読もうかなと思えたことが収穫。
読みましょう。8年後くらいに。

 

 

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