久々の映画館だったが……退屈だった。
「ローン・レンジャー」って、存在はうっすらと知っていたけど、具体的には何一つ知らないキャラ。
映画終盤で、ようやく「ハイヨー、シルバー」が出てきて、ああ、これが元ネタなのか!と知った程度。
つまり思い入れとか愛着が全くない、ニュートラルなキャラクター。
そういう状態で見ると、今回の映画はあまりにも普通に作ってしまったかなと。
能天気な、お笑い部分は「パイレーツ・オブ・カリビアン」的な、罪のない笑いを期待していたんだよ。
だが、あらすじ的にはアメリカインディアンと白人の困難な関係性、
無法者に残虐に殺される兄、開拓時代の光と影……と、けっこう重い話でさ。
西部劇でアクションをたっぷり見せたかったのはわかるけど、
そしたらもう少し能天気な話にして欲しかった。
話というか、設定がシリアスな上にアクションに笑いがないのでは……
わたしが見る意味がないなあ。
最後の立ち回りは好きだよ、ああいうの。ジェットコースター・アクション。
あのBGMがぴったりの派手な立ち回り。「パイレーツ」でもあったけど、ああいうのは好きなの。
でも他のシーンのアクションて、ただ単に銃でガンガン撃ちまくって脇役が死んでくだけじゃん?
そーゆーのはわたしはキライなんだなあ、全く旨味を感じない。
けっこうコキタナイ画柄だったしね……。おっさんの毛穴を見てても楽しくないねん!
それでも、ユーモアは随所にちりばめられていて、そもそも期待していたのはこのあたりなのだが。
だがシリアスなシーンの直後のお笑い、という順番になることが多く、ノレなかった。
お兄さんが殺され、主人公がトントに救われた後のシーンがもうお笑いだから。
通常であればかなり好きな雰囲気の場面なのに、話が無駄にシリアスなせいで……。
ディズニーのわりに相当にコキタナイ。みんなぼろぼろ死んでくし。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」もわたしの好みからすれば、コキタナイんです。
何しろ、むさくるしい海賊たち。彼らが入り乱れての白兵戦も相当多いしね。
でも、あの白兵戦は基本笑いを入れるじゃないですか。ロープを使ったり、船の傾き具合で味付けしたり。
それで何とか楽しめるレベルにとどまっている。あの辺、工夫をせずにただ普通の立ち回りなら、
やっぱり飽きるだろうな。コキタナイおっさんたちの集団戦闘。
で、そのアクションシーンに全く興味が持てない(目をつぶっていた)わたしからすると、
話もそんなに魅力的じゃないし、テンポものろいし、……退屈。なわけで。
くだらない映画でもないんだけど(映像自体は基本的には上手い)、
もうちょっと笑える映画を期待してたなあ。
デップは、相変わらずコスプレがナイス。何でもやるよね。けっこう化けるよね。
老年期のトントなんて……にやにやしてしまう出来。
出過ぎず、ローン・レンジャーとのバランスが良かった。
ローン・レンジャーの役者は、決して華があるとか演技が上手いとかという気はしないんだけど、
普通のことを普通にしていて吉と出ていた。あっさり風味。
まあさすがよね、というのはヘレナ・ボナム=カーター。
今回はチョイ役ながら得な役だったかもしれない。そもそも女性要素がごく少ないから、
数少ない息の抜きどころ。
そういう意味ではヒロインも雰囲気は良かったけど、役柄的にはあまり魅力的に構成されてはなかった。
女性要素を一人で背負わされちゃって。大変でしたな。役というより記号としての存在になっていた。
まあ……良かったのは、このくらい?
西部劇見に行って、撃ちあいが嫌だと言っては始まらないだろうが、もう少しユーモラスに
味付けしてくれると思ってたんだもの!
ユーモラスといえば、肉食ウサギと首埋めサソリのあたりは面白かったよ。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のだいぶ手を抜いた代替作品だと思ったな。
「パイレーツ」の方がおそらく金はかかるし、何ヶ月に1回なんてペースで作っていくと
飽きられるだろうからね。そればっかり作ってるわけにもいかん。
久々に、パンフレットを買ってこない映画でした。
今後、見たい映画の目星もついていない状態なのに、これが退屈だったのは大変に残念だ。

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