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◇ 赤瀬川隼「白球残映」

ヨンデモ本のご紹介。

少年~老人がそれぞれ主人公という短編を順番に並べた、やわらかでやさしい短編集。
全5編のうち、少なくとも後半3つは野球が主たるモチーフなので、
いずれの年代にせよ、野球少年だった人には一層ノスタルジアが味わえるのではないか。

この人はほんとに野球を愛して生きてきたんだろうなあ。
プロ野球がどかんと商業的になる前の、まだ人々のものだった時代の野球を。
憧憬と羨望と。愛情と。ほんのわずかな悲しみをこめて。

彼はレギュラーシーズンよりオープン戦が好きだ、と2編の中で言っているが、
どうも応援団がキライらしい。
大音量の応援団にも賛否両論あるけどね。
わたしはみんなで声を出して応援するあのスタイルは、あれはあれで好きなので、
「メジャーではあんな応援なんかしない」という言い方の批判は当たらないと思っているが、
組織的な応援が邪魔くさいという気持ちはわかる。
シーズンに1,2回でも「応援団休日デー」というのをやってみてもいい気がするね。
それはそれでいいもんかもしれないし。たしかどっかの球団でもやっていたね。

デビュー作である「球は転々宇宙間」の頃(それでも50歳頃の作品らしい……)は
広島びいきだったようだが、スワローズも好きだったようだ。
4番目に収録された「春の挽歌」では、スワローズのオープン戦を見に行くことになっていて、
90年代の選手がプレイする描写が4ページ分位出てくる。
まあこれは国鉄スワローズをモチーフにしているので、ファンであろうとなかろうと、
ヤクルトスワローズのオープン戦である必要はあっただろうが。

好きだったんだなあ、野球。

白球残映 (文春文庫)
白球残映 (文春文庫)

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赤瀬川 隼
文芸春秋
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そう言えば本作は直木賞受賞作品。
「63歳8ヶ月での受賞は歴代3番目に高齢」だそうである。

ちなみに大変な余談だが、

本場もんとしては、「ずんだ」は一に餅で二に団子。三以下は存在しない。
……地元業者の営業努力を無にするようなことを言っているな。
いや、皆さんのことは陰ながら応援しておりマス(^_^;)。

以前、余所から来た人がずんだシェイクを美味い!と力説していたので
そうかと思い飲んでみた。仙台駅1Fの「ずんだ茶寮」で販売。
うん。まあまあな感じでした。場所がベストであれば、何か月かに一回くらい飲むだろう。

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