◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 辻邦生「西行花伝」(その1)

この本は、切々と訴えかけている。時々、純文学とは何だろう?と考える。まあわたしは滅多に読まないんだけれど。純文学に対するものはエンタメ小説だよなー。そこから考えると、個人的な定義は……エンタメ小説=他人を楽しませるために書くもの純文学=自分...
◇読んだ本の感想。

◇ 「内田百全集7 阿房列車 他」

これは、内容がエンドレス……。な本。内田百を面白いという人はけっこう多いらしい。そういう人にちょっと訊いてみたいことがある。別に悪意を持っての質問ではないのだが。飽きませんか?わたしはけっこう飽きた。もっとも、最初の一冊は選択に原因があり...
◇読んだ本の感想。

◇ スティーブン・ミルハウザー「エドウィン・マルハウス(以下略)」

※正式な表題は「エドウィン・マルハウス あるアメリカ作家の生と死(1943-1954)ジェフリー・カートライト著」※※※※※※※※※※※※これは、苦い本。(ネタばれなので、未読の方はご注意。なお検索に多少配慮して、エドウィンをエド、ジェフリ...
◇読んだ本の感想。

◇ 池上永一「シャングリ・ラ」

これは……破壊的にパワフルな本。相変わらずである。目下出版されている池上作品は、これで全部読んだことになるのかな。そっちの感慨の方が深くて、この本そのものに対する感想は少ししか浮かばないわ。やはり「レキオス」直後だったというのも大きいだろう...
◇読んだ本の感想。

池上永一「レキオス」

この本は……うーん、相変わらずわからん……(だが面白いのだ!)冒頭、やたらと派手に場面が展開していくので、「うわ、ついに来たか」と思った。わたしはオタクの気配漂う小説には、拒絶反応を示すところがありまして……状況を全く説明しないうちに、どこ...
◇読んだ本の感想。

辻邦生「春の戴冠 上下」

この本は「フィオレンツァ」への恋文。学生の頃、故意に読み終えなかった本が(覚えている限り)3冊ある。与謝野晶子訳「源氏物語」、塩野七生「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」、そして辻邦生「背教者ユリアヌス」。この3冊は最後の数ページ...
◇読んだ本の感想。

◇ クラフトエヴィング商会「じつは、わたくしこういうものです」

これは「お菓子本」。(比喩的な意味で。お菓子の作り方とかの本ではない。)あまり内容を知らずに読んだ方が楽しめるような気がする。タイトルにピンと来た人は事前知識なしに読んだ方がいい。と言っても、好き嫌いは分かれる類の本だが。面白がりで、ほのぼ...
◇読んだ本の感想。

◇ ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」

これはベストセラー……らしいが。(内容に触れています)途中で止めてもいいなあ、くらい。大して面白くなかった。わたしはルネサンスアートも好きだし、トンデモ風味の宗教関係も嫌いじゃないし、図像学や暗号なんかにもわりあいワクワクする方で、この本を...
◇読んだ本の感想。

◇ 佐藤亜紀他「皆殺しブック・レヴュー」

これは、少し辛めの書評本。(くらいのことしか言えない)全20章。各章のテーマは以下の通り。「書評」「学校」「ケンカ」「病気」「ユダヤ」「団塊の世代」「戦争」「ポストモダン」「オウム」「アメリカ」「大震災」「95年ベスト本」「マルチメディア」...
◇読んだ本の感想。

◇ トルストイ「戦争と平和」

これは「長い」本。本来、エライ・エラクナイという話ではないのは百も承知だが、でも言いたい。「戦争と平和」読了!お疲れさま\(^o^)/!よくやった!でも、読み終わって腹が立った。ものすごく気に入らないのは、最後のエピローグ第2編。なんでこの...