◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 「世界の建築・街並みガイド1 フランス/スペイン/ポルトガル」

いやー、ここでこんなことを言っても仕方ないけど、この本は勿体ないなあ。もうちょこっとだけナントカしたら、海外旅行のガイド本として、売上がだいぶ違っただろうに。内容は丁度いいのだ。作りとしては、実に一般人の建築好き旅行者向け。どんぴしゃ。コン...
◇読んだ本の感想。

◇ 沢村凛「瞳の中の大河」

これは「みっちり」した本。本を読んだ後に感想が書きたくなる本というのは、良くも悪くも「物を思わせた本」ということだ。どこが好きなんだろう?あるいはどこが嫌いだったんだろう?と自問自答したくなる本。そうでなければ、書かれた内容のある部分につい...
◇読んだ本の感想。

◇ 池澤夏樹「パレオマニア―大英博物館からの13の旅」

これは、「うらやましい」本。いや、特別な感想を持つ本ではなかったんだけど……なんでわざわざ書いているかというと、どうしてもいいたいことが一つあって。くそー、池澤夏樹、うらやましいぜ。道楽で旅!しかも13回も。しかも大英博物館を起点にして。ど...
◇読んだ本の感想。

◇ 辻邦生「西行花伝」(その2)

辻邦生、すぐ隣にいるような、非常に近く感じる作家なのだが(まだ三作しか読んでないが……)、今回は(も?)不満がちらほらあった。なんといっても熟字訓が!わたしは過剰な熟字訓が嫌いだ。とても。いや、使いたくなる気持ちはわかる。日本語って、文字と...
◇読んだ本の感想。

◇ 辻邦生「西行花伝」(その1)

この本は、切々と訴えかけている。時々、純文学とは何だろう?と考える。まあわたしは滅多に読まないんだけれど。純文学に対するものはエンタメ小説だよなー。そこから考えると、個人的な定義は……エンタメ小説=他人を楽しませるために書くもの純文学=自分...
◇読んだ本の感想。

◇ 「内田百全集7 阿房列車 他」

これは、内容がエンドレス……。な本。内田百を面白いという人はけっこう多いらしい。そういう人にちょっと訊いてみたいことがある。別に悪意を持っての質問ではないのだが。飽きませんか?わたしはけっこう飽きた。もっとも、最初の一冊は選択に原因があり...
◇読んだ本の感想。

◇ スティーブン・ミルハウザー「エドウィン・マルハウス(以下略)」

※正式な表題は「エドウィン・マルハウス あるアメリカ作家の生と死(1943-1954)ジェフリー・カートライト著」※※※※※※※※※※※※これは、苦い本。(ネタばれなので、未読の方はご注意。なお検索に多少配慮して、エドウィンをエド、ジェフリ...
◇読んだ本の感想。

◇ 池上永一「シャングリ・ラ」

これは……破壊的にパワフルな本。相変わらずである。目下出版されている池上作品は、これで全部読んだことになるのかな。そっちの感慨の方が深くて、この本そのものに対する感想は少ししか浮かばないわ。やはり「レキオス」直後だったというのも大きいだろう...
◇読んだ本の感想。

池上永一「レキオス」

この本は……うーん、相変わらずわからん……(だが面白いのだ!)冒頭、やたらと派手に場面が展開していくので、「うわ、ついに来たか」と思った。わたしはオタクの気配漂う小説には、拒絶反応を示すところがありまして……状況を全く説明しないうちに、どこ...
◇読んだ本の感想。

辻邦生「春の戴冠 上下」

この本は「フィオレンツァ」への恋文。学生の頃、故意に読み終えなかった本が(覚えている限り)3冊ある。与謝野晶子訳「源氏物語」、塩野七生「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」、そして辻邦生「背教者ユリアヌス」。この3冊は最後の数ページ...