◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 高橋克彦「天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男 九戸政実 上下」

これ、新聞連載だと思い込んでいたんだけど、違うようだね。だったらなあ……もうちょっと短くしてくれても良かったような。単行本で上巻634ページ、下巻567ページあるんだよ。正直飽きた。特に上巻がね。おそらく史実でもずーっと本家とぐだぐだやって...
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◇ 岩下壮一「カトリックの信仰」(ただし80ページまで)

8年くらい前に「いま大人に読ませたい本」という本を読んだのよ。これは谷沢永一・渡部昇一の共著で、――彼らを決して読んでいるわけではないが、まあ有名だからというスケベ心。そこに出ていた本、多分10冊くらい興味を持って課題図書リストに入れたなか...
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◇ 池澤夏樹個人編集世界文学全集Ⅲー1 フラバル「わたしは英国王に給仕した」

わりと期待していたんだが。ユーモラスだっていうし。が、つまんなかったですねー。短めだから一応最後まで読んだけど。読んだというほどではない。後半はパラ見に近い。「ブリキの太鼓」がかなり面白かったのに、こっちがつまらなかったのはなぜだろう。文章...
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◇ 朝井まかて「実さえ花さえ」

相当期待して読んだ1冊。面白かったが、ちょっと小骨が多いか……と感じた。読む前に、時代小説だと思いすぎたのかもしれない。わたしにとって時代小説は、いわば上善如水。するすると読めるをもって良しとする。そのするする具合を軽く見てしまう偏見もたし...
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◇ 丸島和洋「戦国大名武田氏の家臣団 信玄・勝頼を支えた家臣たち」

この人の、こないだ読んだ本が面白かったんだよね。なので、この本も期待を持って読んだ。本論の武田氏に入る前に、前史として関東地方の公方状況を書いてくれてるのよね。公方とは、時代によって変遷した言葉だけれど、とりあえず室町時代の公方は関東圏内に...
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◇ 吉田修一「パレード」

……だと思ったのよ、吉田修一!吉田修一作品はこれで5冊目かな?ここ1年くらいおっかなびっくり読んでいた。何がおっかなびっくりかというと、この人の作品は後味悪い系ではないかと……ところが今まで読んできた4冊は、案に相違してけっこういい話。あれ...
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◇ モーリス・ルブラン「813」「続813」

「813」には大いなる欠点がある。実態は「813」は前編、「続813」が後半なのに、現行表記では「813」で完結、「続813」が続編だと思って、とりあえず「813」だけ読めばいいかと思って1冊しか借りない。すると、「813」では完結せず(第...
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◇ 池澤夏樹個人編集「世界文学全集Ⅱー12 ギュンター・グラス ブリキの太鼓」

ノーベル賞受賞者。「ブリキの太鼓」は、非常に具体的なところが印象的で、タイトルとして昔から記憶にはあった。今回初めて読んだ。うん。面白く読めた。純文学にしては。何よりも文体が平易なところが勝因だろう。平易とまではいえないのか。しかし「永遠の...
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◇ 佐藤雅美「覚悟の人 小栗上野介忠順伝」

ここのところ小栗上野介関連の本を何冊か読んでいる。今回のこれは、小説だと思って読み始めて、数ページ読んで「小説……?」と思い始め、途中から小説じゃないんじゃないか?と釈然としなかった作品。一応、分類番号は913なので小説らしいんですけどね。...
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< ハロルド・フライのまさかの旅立ち >

おお!これが映画になるのか!と驚いて見に行った。こんな地味そうな映画、わたしの他に誰も見ないだろうと思ったら観客は十数人いて、なんだったら普段わたしが見ている映画より多いくらいだった(笑)。これは十数年前に原書をプレゼントしてもらって。スト...