◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 孫崎亨「アーネスト・サトウと倒幕の時代」

装丁がそれっぽかったので、てっきり学者本だと思っていたのだが、経歴の終盤に防衛大学校教授というのがあるとはいえ、基本的には外交畑の人。大使経験者。読み始めで文章に拒否感を抱いた。一文改行。わたしコレ嫌いなのよねー。日本語の書き方はそれなりに...
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◇ 石田洵「平泉をめぐる文学 芭蕉に至るロマン世界」

読み始めてから、書きぶりと出版社から自費出版かな……と思ってハードルを下げたが、それでも内容はなかなか良くて満足。面白かった。著者はたしか校長先生とかの経験者だったかな。わたしは20年以上前に平泉関連の書籍をけっこう漁った。この頃の記憶は八...
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◇ 柳広司「虎と月」

虎と月といえば「山月記」で、それは想像通りだったが、冒頭を読み始めた時には「え、これ短編……?」というような薄さというか小ささで、これがまさか1冊分の長編になるとは思わなかった。なりましたね、長編に。久々に面白かったと思った。柳広司は最初の...
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◇ 池澤夏樹個人編集世界文学全集Ⅲー02 カプシチンスキ「黒檀」

最初は小説だと思って読み始めたが、実はルポでした。紀行文という側面もあるけど、よりルポでしょうね。こういうジャンルは自分では絶対に手に取らないので、全集を読んでいる功徳、と思いながら読み進めた。――が、わりと最初の方でつまづく。まえがきで「...
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◇ 「夏目漱石全集6 門/彼岸過迄」(ちくま文庫)

「門」はたしか2度目だなあ。雰囲気は覚えていたが、後半の流れは忘れていた。特に最後、こんなにほの明るく(同じくらいほの暗く)終わるんだっけ?破滅を暗示して終わるような気がしていた。「それから」に引きずられているか。夫婦の精神的な結びつきを丁...
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89ers、4月23日の試合。

勝たせてもらいたかった……(泣)。なんか動きも良かったし、上手なプレイも多々あって、前半はリードしていた。けっこう良かったと思ったんです。もしかして来たか!?と思った。……が、やっぱり負けちゃったんですよー。相手もだいぶミスしてくれてたしチ...
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◇ 稲見一良「男は旗」

わたしは男臭い話は好きではない。つまりハードボイルドはあんまり好きではない。しかし稲見作品はなんとか読める。ものによるけれども。これは柔らかい方のノリなので読めた。いや、これはハードボイルドというより、大人向けの皮を被った少年冒険小説ですね...
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◇ 磯田道史「近世大名家臣団の社会構造」

これはなかなかの良著。……良著ではあるが、読むの時間かかった~。正味で10時間とかは読んでたかもしれない。講談社学術文庫で本文480ページだから、まあボリュームもそこそこあるんだけど、とにかく理解しようと、あわよくば記憶しようと努力して読ん...
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◇ クロフツ「クロイドン発12時30分」(半分以降パラ読み)

「樽」のクロフツ。「樽」を12年前に読んだあと、「樽」以外は面白いのか?と思い、今回読んでみた。……いやー、よく書けてる作品だとは思うんだけどねー。なにしろこの話、犯人(=主人公)の内心をじっくり書いていくタイプの作品で。決して悪人ではない...
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◇ 榎村寛之「斎宮――伊勢斎宮たちの生きた古代史」

今回斎宮についての本を、結果的には5冊読んだことになった。そのうちの3冊はこの人の著書。どれも面白かったですね。現在御年65歳だから今はどうかわからないが、8年前のこの本の出版時点では三重県立斎宮歴史博物館の学芸普及課長だった人。ま、斎宮は...