◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 高橋治「星の衣」

久々たっぷりした小説。ページ数的にもたっぷり600ページ弱。非常に贅沢なことを言えば、話の肉部分のわずかなもっさり感が気になったが……いや、でもここまで贅沢を言っちゃいけないだろうな。骨部分は非常にいい話でした。きれいな話。沖縄を舞台に、伝...
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◇ 高野史緒「架空の王国」

道具立てはかなりわたしの好みなんだが、話としては今ひとつだなあ。総合的にはやや不満が残る。どうもひっかかるストーリー展開。細かい部分で納得させてくれないのだ。その納得出来なさというのは、例えていえば、「虎」というタイトルの絵がどうしても虎に...
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◇ 恩田陸「『恐怖の報酬』日記 酩酊混乱紀行」

これ、装丁が反則ですよ。見れば一目でわかる、「地球の歩き方」の丸パクリです。やるかねえ、こういうことを。押しも押されもせぬ人気作家の恩田陸が。まるでパチもんではないか。初恩田陸がこの本でいいのかなあ。不安。一応この本はイギリス・アイルランド...
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◇ 斉藤直子「仮想の騎士」

これは歴史ドタバタってことでよろしいか?最初は文章の軽妙さが好きだったんだけどな。キャラクターもイヤミなく。が、話も半ばまでくるとあまりに薄すぎて首を傾げる。一体いつになったら小説になるのだ?これまでのところは、細切れのシーンを繋げているだ...
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◇ ラスキン「建築の七燈」(ただし40ページまで)

初めの数行で、まずつまづく。   本書は、私が今まで出版した書物の中で最も無駄になってしまったものだと思い、   私は再版しようとは思っていなかった。(中略)   しかし、多くの人々が、今なお本書を愛読していることや、本書のどの部分が自分た...
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◇ 辻邦生「フーシェ革命暦 1 2」

この人って……ほんと、相変わらずだよ。相変わらず長書き。「自分にとって面白い作品」という存在はかなりある。愛せる作品もまあそこそこある。が、作者にまで愛着を持てるということはあまりないことだ。個人的にお話をしてみたい作家なんて、ほんとに数え...
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◇ ロレンス・ダレル「アレキサンドリア四重奏」

「ジュスティーヌ」「バルタザール」「マウントオリーヴ」「クレア」の4部作。(この4作が「アレキサンドリア四重奏」あるいは「アレキサンドリアカルテット」と呼ばれるのだと確認するまで少々手間がかかった)恩田陸が、とある場所で褒めていたので読んで...
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◇ 高野史緒「ムジカ・マキーナ」

なかなか凝った衣装をまとったエンタメなのか、あるいは捻らない作りの非エンタメなのか、読み始めはちょっと迷った。前者ですな。濃い系文章を取っ払えば、ストーリーは元気に飛び跳ねて、サービス精神旺盛だもの。佐藤亜紀のデビュー作を読んだ時にも思った...
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夢枕獏「神々の山嶺」

これが駄目だったら夢枕獏を見捨てようと思っていたのだが、これは良かった。少し持ち直し。北上次郎という書評家がえらく褒めていたので、おっかなびっくり読んでみた。別にそうびくびくしなくても良いとは思うが、「世に面白いと思える本は、実は自分の想定...
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◇ ヘッセ「ガラス玉演戯」

ヘッセは高校の頃にけっこう好きだった。……はずなのだが、今思い返して確実に読んだという記憶があるものというと、「車輪の下」「知と愛」と「クヌルプ」くらいか。しかも前二者については全く覚えてないな。でも「クヌルプ」は大好きだった。これだけはご...