長らく知りたいと思っていたことだが、
恩田陸ははたして仙台出身という意識があるのだろうか。
この本で疑問は解決しました。
恩田陸が仙台に住んだのは中学1、2年の頃だけらしい。
なのでご両親がいるとはいえ、「帰る」ではなく「行く」という感覚だそうな。
すっきりした。
都市伝説にまつわる短編で最初と最後をはさみ、
さらにその間に「ブリキの卵」12章、エッセイ11章を互い違いに
並べている。作品としてはだいぶ型破りだといえる。
……というより、やっぱり書けなかったんじゃないかな。
以前の短編とエッセイとをカップリングするなんて、まあいうたら苦し紛れ。
「EPITAPH東京」もそうだったように、書けなかったんじゃないかと。
地元ネタ以外はあまり面白くなかった。
地元民以外は特に読まなくてもいいと考える。
恩田陸特有の不思議さは漂うけれども。
コメント