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< おんな城主 直虎 >

新年あけましておめでとうございます。

と、いいつつすぐに去年の話題に戻る。

一応「直虎」全部見終わりましたよ。
見始めたのが4ヶ月遅れだったわりに、何とかぎりぎり年末に見終わったんだからけっこうがんばった。

まあ総じて女性向け萌え系ドラマでしたよね。
いわゆる大河と比べてだいぶ軽く、それがゆえにわたしは楽に見られた。
正味35分な感じのドラマでした。いつもよりも冒頭の前回リピート部分が多かった気がする。

うーん。ざっくり言ってしまうと、8月の小野但馬の死がメインで、その後はおまけであった。
但馬の死までは紆余曲折がありつつも物語はクライマックスへと盛り上がっていくのだが、
その後がだいぶダレた。特にその直後の3、4回はぐだぐだでつまらなかった。
見るの止そうかと思ったくらいだ。

菅田将暉が出て来てこれから再興井伊家の話になって盛り上がるんだろうと思ったら、
結局最後までどっちつかずのぐだぐだでしたね。
というより後半は家康が主役で生き生きしてるのに、そこにあえて絡めなければならない万千代、
さらに絡めるのにもっと無理がある直虎を無理くり絡めていたので、話がぐだぐだ。
残念です。

直虎部分は小野但馬と共に葬って、その後は直政に切り替えたら良かったのにと思うよ。
直虎はもう話の途中に1回か2回遠景人物として出ればいいくらいに割り切って。
そうしたらもう少し再興井伊家の話が描けたと思うのだが。
少しは威勢のいい井伊家で締めて欲しかった。

直虎の立場で「徳川に天下を取らせる」とか言わせるのは無理がありますよ。
「家をつぶす」と言うのもそもそも無理を感じるし、百姓の生活をして、しかし陰の支配者で、
尼姿であっちこっち出没し、都合がいい時に都合がいい場所にいるというのも全然乗り越えられない。
ファンタジーすぎる。前半の少女マンガ的ストーリーの方がそれはそれでなんぼかマシだった。

まあわたしは史実の井伊家のことは欠片も知らないんだけどね……

副題も、最初はまあ遊びで(どっちでも)いいんじゃない、と思っていたが、
「信長、浜松に来たいってよ」に至っては完全に白けた。
まあ「本能寺が変」はちょっと笑えたが。
結果的にはそういう部分で遊ばなくても良かったと思う。

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しかし役者たちは評価できる。

柴咲コウはいい役者である。
話がアレだからお得な役柄というわけでもなかったと思うけど、健闘を称えたいです。
役者としてだけではなく、女性としても魅力的。好きになった。

わたしは猫和尚が好きだった。小林薫。いい役者ですよね。
話の中では便利に使われ過ぎだが……。最後に残されるのが可哀想だった。

財前直見も良かったなあ。そんなに好きな女優さんじゃなかったが。けっこう久々に見た気がする。
尼になったあとの優しいお母さんに泣かされた。ちょっと今思い出しても泣ける。
そういう支えがあったからこそ直虎もがんばれたんだよね。

高橋一生については前回コッテリ書いたので割愛。

市原隼人の役柄も良かったな。美形でマッスル系の僧。ハマっていた。

まああれですよね、何と言っても阿部サダヲですよね。後半は主役ですね。
っていうか、家康を主役にしてはダメなんじゃないか。「真田丸」も秀吉が主役だったけど。
どう見ても直虎よりも万千代よりも、家康の描き方の方が良かったもの。
カワイゲがあってね。ユーモアも悲壮さも健気さもあってね。まだ若い時代だからあまり狸は出て来てない。
ああ、これが何十年か経つと孫の夫を滅ぼすという血も涙もない人になるんだなあ。

今ふと思ったのですが、どんな造型でも思いのままに作れる、創作というものはやはり面白いものです。

酒井忠次と近藤何某が超にくったらしかった!お前らさえいなければ井伊家は井伊家で幸せな一時期を過ごせたんだ!
せめてちょっとでも幸せに過ごさせてやりたかったよ!今生では、楽しく酒を飲むことすら出来なかったんだぞ!

あ、尾見としのり。毎回彼は助平な中年男をやっているイメージなので、今回の榊原康政がかっこよくてびっくりした。
こんな締まった役も出来るのねえ。ついでに榊原は「信長の野望(初代)」では、戦闘力は高いけれども
政治力は大したことなくて、今回のドラマのイメージと違った。

頭は(龍雲丸っていう名前が全然しっくりこない。単に船の名前かと思う。)まあ美形ですよね。
これとこれ、くっつける~~う?とだいぶ首をひねるけれども。まあ一人くらいオトコがいてもいいか。
でもこの人がいたせいで、話が安っぽくなった感も否めないのである。

中村屋も妙に好きだった。あの大げさな、独特の身振り手振り。

意外に氏真が最後まで生きてる。あっちこっち渡り歩いてるねえ。
松也が好演。役にはまっていた。後半、義理堅く努力するのも好きだった。
「信長の野望(初代)では暗愚な武将で数値が低い。このゲーム、けっこうわたしのイメージに大きな影響を与えている。

海老蔵の魔王ぶりは……ありだと思います。これほど魔王が似合う日本史上の人物は他にいません。

六角精児が意外に活躍しないで終わっちゃうのね。もっとガンガンくると思ったよ。

和田正人は「インディゴ」メンバー。いい役で嬉しい。しかし松下家の人はかわいそうでしたね。
せっかく手塩にかけて育てたっていうのに。

菅田将暉はなあ……。良くもなく悪くもなくという気が……
求められる演技がそもそも少年の一本気とか、暑っ苦しい方向の演技だったとは思うが、
やっぱりその辺で一本調子に感じられてしまった。面白かったけどね、ある程度万千代は。
華もあったし。しかし脚本的にこの役が生きてたかというと、今一つ……。

といいつつ、このタイミングで、夏頃放送していた「鶴瓶の家族に乾杯」の彦根編をようやく見たところ、
菅田将暉の好感度が上がった。演技をほめずに本人をほめるというのも本人にとっては微妙だろうが。
まあ下がるよりはマシだということで。

ただ、色々文句はあれども楽しめたことは楽しめたんだ。「真田丸」よりはだいぶ印象も良い。
さあ!次は「西郷どん」だ!どんと来い!

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