ショート。
坂本花織。怪我していたとは思えないほど安定しているように見えた。
ジャンプが大きい人だね。
新田谷凛。きれいにジャンプを跳んだ。女らしくて丁寧で、良い演技。
……だがなんだかすでに完成に近くて、今後の大きな飛躍が望めるかどうか不安になる。
18歳ということを考えるとね。化けることが出来るのか。
本田真凛は全日本初めてなのかー。あちこちで何回も見ているので意外だった。
演技としては、すでに見慣れた感もあるのであまりインパクトはなかったが、
恩田さんとこなら今後曲や振付に工夫もしてくるだろう。今回の曲も王道で良かったけどね。
転んだけど、本人あまり堪えた顔をしていないのがえらい。
この人は美人になるなー。14歳にして演技中の表情もばっちり。
しかし兄妹4人でフィギュアなんて、オカネがかかってしょうがないだろう。
ミユがその分を稼いでくれているのかもしれない。
松田悠良。体のラインの柔らかさがいいですね。スピンもきれいでしっとり。
新田谷と同じく、きれいで終わらないのはどういう方向かという気もする。
本郷理華。この滑走順は少々気の毒。見ているこっちとしても気合いの入った最終グループで見たい。
この人はまだまだ大きくなりそうな期待がある。とにかく目に見えるところでビールマンスピンのスピードを
もっと上げたいところ。キダムは名プログラムといって宜しかろうが、今回は“良かった”止まり。
今井遥。強さが出たのはいいね。ステップの動きも早くなった気がする。
しかしこの人はいつも点数が伸びない。もう少し出てもいい気がする。どこで引かれてるんだろうね?
15位よりはもっと上でもいいんじゃないだろうか。
永井優香は、顔はきれいで印象は優雅だけど、実はカンロクがある気がするので、
今後はかっつり壮大な曲で一度やってみて欲しい。ドラマチックな。
今回はスピンの水平のポジションがきれいだった。
村上佳菜子。近年になくまとめてきた。ステップが良かったですね。
これだけキレイに滑って点数が出なかったら気の毒だと思っていたので安心した。
浅田さん。コンビネーションがダメだった。アクセルは惜しかった。
さすが浅田さんという演技を見たいんだけどなー。点数が初めて妥当だと思った。
樋口ワカバ。一瞬誰かと思った。化粧がどうかね。まあ中学生なんだから上手じゃなくても不思議ではないが。
個性的な曲。ジャンプはさすが。力強くエンタメ性が高い。
欲を言うなら、もっと音を細かく刻んでも良かったな。達者に滑った。
点数が村上の上なのが若干微妙……。荒削りは荒削りだからね。
宮原知子。一人集中の度合いが違った。
レイバックきれい。カスタネットの始まりのところ、すごく好き。表情がほんとに良くなった。
これは来るね。素晴らしい。
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フリー。
まあとにかく今回は宮原ですよ!!
本当に上手くなったなあ。演技を見て泣けた。今大会ではただ一人、世界を作っていた。
氷上に物語を描くように滑る。現時点はジェレミー・アボットについで世界を作れる人じゃないか。言い過ぎか。
最終盤、最後のジャンプを成功させた後、安堵感に少し素に戻ったかと感じた。
そこは最後まで演技でしょう。
インタビューで「緊張した感じが演技に出てしまっていたのではないと思ったんですけど」と言っていたが、
出てませんでしたよ。序盤から作品世界に入り込んでいた。
見事。安定。強い日本女王。今後はさらに世界女王へ。
樋口ワカバは、去年のフジの気味が悪いほどの強引な押しで、大変印象が悪い選手なんですよ……。
選手本人に罪はないのにね。フジが「13歳での女王は○○以来!(だか○○年ぶり!)」と散々あおるから……
普通に考えればあの時点で宮原・本郷がいるのにあそこまで絶叫するのは煽りすぎ。
それですっかり辟易し、その印象は今年も続いております。
ダイナミックなスケーティングはむしろ好きなタイプなはずなんだけどなあ。
今回も達者な滑りで……若干粗いけれども、それが今後の伸びしろを予感させる。
このファーストインプレッションを、わたしはどこで振り払うことが出来るんだろう。
本郷と、浅田さんと、村上はまとめて「うーん?」という出来。
本郷も悪くなかった。普通に良かったと言えば良かったと思う。しかしあくまで普通。湧き上がるものがなかった。
浅田さんは色々なものと闘って、大変だなとつくづく思います。
村上佳菜子は、何か珍しい失敗をしたようですね。演技終了後の「やっちまった!」表情が
モノスゴクて、笑うしかありませんよ。その後の本人の屈託のない笑顔に安心したが。
他の13歳から18歳くらいの若手はねえ。
もうほんとにスゴイの。きれいで、高いレベルで完成されてるの。
だが、何人がそこから上に抜け出せるか。それが正直言って危ぶまれる。
なんですかね。“キレイでスゴイ”ところから、世界の一流選手になるためには何が必要なんですかね。
スピード?メリハリ?躍動感?生命力?個性?……何年か前の村上佳菜子にも同じことを感じたことがある。
その後、彼女は伸び悩み……。
何か武器がないと。その武器は何か。探し続けないと。
でも、最初あまり面白みのある滑りと感じなかったグレイシー・ゴールドも、ここ2年ほど
けっこう面白くなってきましたからね。
そう考えると、やはり“人生”ですかねえ。色々なことを考えて感じて体験して、
人間として厚みを増した人がいい演技が出来る。そういうスポーツかもしれない。
いや、もっと端的に言ったら、“どこまでも貪欲になれた人”が一流になれるのかも。
世界選手権は妥当な顔ぶれだと思う。
樋口ワカバが来るか、とも思ったが、ジュニアで出るんだろうから。
みなさんがんばって下さい。
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