多部未華子好き。なので主演のコメディは見ますよ、そりゃ。
が、結論を先に言えば、「デカワンコ」の方が好きだったな。
主役の役柄はけっこう好きだった。どこぞで原作者が栗山千秋を念頭に置いて創作していたと書いてあった気がするが、
タベミカコもいいでしょう。特にあの白目勝ちの目があの役柄に似合っている。
ニタリとした笑顔も、睨みつける顔も、ちょっと困った顔も、はい。わたしは好きですよ。
代官さまの役柄は……役柄としても今一つだったかなー。
超天然というところ、大倉忠義も頑張っていたとは思うが、欲を言えばもっと俗人ならぬ超天然を希望したい。
原作者は堺雅人を念頭に置いて……たしかそう書いてあった気がするが、説得力はその方があったかも。
この2人は以前、わたしがけっこう好きなドラマ「GM~踊れドクター」で共演していた。5年前。
大倉忠義は医者になれなかった看護師の若者という設定で、(主演は東山紀之)
ちょっとかっこいいその辺のおにいちゃんだった。
……今回彼を久々に見たところ、すでにおっさん化しててかっこいいかどうかさえ微妙。
もうちっとがんばれ。
代官さまの家族関係は良かったけどさ。
岸本加代子は「神谷玄次郎捕物控」よりもずっと輝いていた。
やっぱり与えられる役柄って大事ですねえ。
「神谷」では岸本加代子の使い方がもったいない気がしたもの。まさに役不足。
刑事課の面々もキャラが立ってた。
特に吉田羊が良かった。わたしこの人、名前くらいしか知らなかったんですけど、いい役者ですね?
Wikiを見たところ、「TAKE FIVE~俺たちは愛を盗めるか~」「実験刑事トトリ2」
「素敵な選TAXI」で見たかもしれないが、ゲスト出演だし、後二者はそもそもわたしが
全話を見たか疑わしい。この人、もっと見たいな。
しかし刑事課の面々のキャラが立っていたわりには、仲間物としての旨味が醸成されず残念。
これは話としてわたしが非常に残念なところで、バディものより仲間ものの方が好きなんだよね。
10話、11話で唐突に仲間発言が増えるが、そもそもこの10話11話というのが……
はっきり言おう。10話11話はいい加減にして、という荒唐無稽な話。
こういうおバカ系のコメディにわたしは(それほどは)話の完成度は求めないので、
1話から9話までは個人的に全く問題ないが、どうなの、最後の2話。
有り得ないさね。なんで本庁の警視正と審議官が個人的な私刑・死刑集団を結成して、人を殺して回る?
しかもそんな致命的な行動なのに、極秘に行動するでもなく安易に顔を見せる。有り得ない。
わたしはおバカな話はむしろ好きなのだが、設定的にでたらめな話はキライだ。
ここはとても残念である。別に10話はあれで完結で良かったのにね。何とかデイジーを逮捕してめでたしで。
無理して話をひっぱって、本庁の偉いさんを不合理に登場させるからおかしくなる。
最終話だからって別に良かったのに、いつものユルさで。バッカじゃないの!!
というわけで、最終話で怒りを感じつつも、まあ全体としては楽しみました。
正直「バッカじゃないの!!」とか口にしてみたいという欲求を感じたし、
特殊特殊警棒をふるってみたい気もした。まあわたしもややSですから。
Huluにて視聴。
(番組は配信期間が終了する場合があります)
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「デカワンコ」の続きを見たいなー。
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