通常営業では生活感のないハードボイルド(笑)を目指す当ブログですが、
そんな禁を破り、しばらくの間、ちょっと集中的に編み物記事を挙げようと思います。
私事ですが、実は去年の年末から数十年ぶりに編み物をしておりまして。
きっかけは同僚が着ていたセーター。それは既製品だったのだが、
「あ、こういうの作れるかも」と思った途端に編み物熱に火がついた。
自分の性格を鑑みて、あっという間に飽きるんじゃないか、と戦々恐々としながら毛糸を買い、
本を買い、……結果、そのセーターとは全く違うものを作ったのだけれども(~o~)、
以来7ヶ月、まだ飽きずにちくちくちくちく続けております。
というか、ぢゃっかん、病膏肓に入りかけている……
そもそもわたしの人生のアドバンテージは(そして実はディスアドバンテージでもある)、
とにかく物欲がないことなのだが、ここへ来て10年ぶりに物欲のトリコ。
それまでは、ちゃんと編みたいものを決め、そのための糸を買うという健全な買物だったのに、
7月頭に、我慢できずに毛糸(主にコットン糸)の福袋を買ってしまったことで歯止めがなくなり、
「これ欲しい!お得!」と立て続けにあちこちで糸を購入し。
まあそれでもわたしのことだから、金額的には大したことないんです。
大したことはないけれども……でもヤバイ。この状態はアブナイ。
これに類したことは、だいたい10年前にも起こりました。
その時のお相手は「お茶」でした。主に中国茶。
紅茶・中国茶の本を手当たり次第に買いまくり、色々な店のカタログを見比べてニヘニヘし、
新幹線に乗って中国茶の店へ行き、何種類も茶葉を買って来る。
毎晩、晩酌ならぬ……茶の場合は何て言えばいいのかわからんけれども、晩喫茶?
功夫茶の淹れ方で中国茶を楽しみ、「あー……うまー……」とうっとり。
毎日2リットルくらいのお茶は飲んでたと思います。もっとかなー。うーん。
当時は茶葉の「在庫」が2キロくらいあった。
茶葉も生鮮食品ですから、本当は飲む時に買った方がいいはずなのだが、
欲しくてしょうがないんですよね。そして飲む前の「在庫」をずーっと眺めてニヘニヘ。
今から考えてもビョーキでした。今は適度なお付き合いに落ちついています。
現在は「在庫」もせいぜい500グラム程度になった。
それが今回は毛糸。(←主にコットン糸)
……だが、お茶と毛糸とは決定的に違う部分がある。
――お茶は他人にふるまって飲んでもらうことも可能だが、毛糸は時間をかけて自分が編むしかない。
――お茶は100グラムといっても大したことはないが、毛糸はかさばる。
どうしよう。
どうしようもこうしようもない。病から抜け出るのを待つしかない。
しかし今、病から抜け出たとしたら残るのはかさばる在庫だけ。
でも罹患したままだと、毛糸の情報も積極的に収集するわけで、
そうすると欲しい毛糸に巡り合う確率は減らない。在庫が増え続ける恐れ大。
ああ、もうどないしてくれよう。と、ジレンマを感じつつ、ちくちく。
明日のことは明日考えよう。
以上が基本的な現状です。他人様には、正直どーでもいい話ですが。
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さてそこから、何でブログ記事かといいますと。
編み物を再開して気付いたのですが、この数十年で毛糸屋さんて激減したんですねぇ。
昔もそうそうあったわけではない。でももう少し選択肢があった気がするなあ。
第一作品の材料を買いに老舗のリアル店舗に行ったところ、
……え、こんなもんしかない?
と感じる毛糸しか店頭になく。まあいい毛糸もいろいろあるんだろうけど、
ディスプレイが決して見やすいとは言い難く、どれも同じに見えて食指が動かない。
そして何より、値段が高い。
「毛糸って高いもんだ」と少々頭に冷水をかけられたように感じ、
気に入ったというほどではないながらも、
特売品の中からまあまあ良さそうなアルパカ50%の毛糸を買って帰りました。
リアル店舗がそんな状況なら、やっぱり頼みはネット通販。
手芸人種ではないわたしは、今まで全く眼中になかったけれども、
わりとありますね、ネット上には毛糸屋さんが。
……いや、わりとじゃない。相当ある。どの毛糸屋さんで買えばいいかわからないくらいに。
最初けっこう困ったんです。どこでどのように買えばいいのか。
多分、編み物第一歩を踏み出す人は同じように困ると思う。
なので、この際――始めて7ヶ月の経験を活かして、現時点でのレポートをしておこうと。
もちろん自分の覚書きとしても残しておけば役に立つだろうし、
毛糸の情報をガツガツと求めてネットをさまよった、
7ヶ月前のわたしのような人が参考にしてくれれば本望。
というわけで、わたしの感じた範囲で、ネット上のお店の特長や個性をさくっと書きつづり、
その後、糸のレビューを主目的に完成品をパラパラと並べようと思います。
冷静に言って、作品は披露するほどの出来ではないが、編み地の参考のため。
なぜなら、ネット上の手芸屋さんで「この糸いいかも」と思っても、
編み地がわかる場合は少ないんですよ。
手芸屋さんでも売っている全種類の糸の作品を作るわけにもいきませんからね。
そんな時、ネット上に自作を挙げて下さっているブロガーの皆さまの作品が、
非常に参考になりました。あの糸がこんなんなるのか、と納得出来れば決断がしやすくなります。
何しろネットの画面上だと手に取って見られるわけではないし……
わたしのアレな作品でも、そういう意味においてはなんぼか有用であろう。
あ、そうそう、大事なところ。
わたしのスペックは……まあ、初心者プラスってところですかね。
小学校、高校、大学の頃、人並みよりちょっとだけ多めに編んでいたが、その後は全く。
基本、まっすぐ編みたい。中程度の模様編みは嫌いではないが、
袖ぐりとか襟ぐりを曲線で編むのはイヤ。袖付けもキライ。糸始末もキライ。
編み物本の「簡単」「まっすぐ」「そでつけなし」に反応する。
今度色変えに初挑戦しようとしているところ。
基本はかぎ針です。棒針は超初心者。棒針は表編みと裏編みしか出来ない。
でも福袋に「リッチモア ソヴァージュ」が入っていたので、
いずれ棒針の透かし編みに挑戦しなきゃならないかなあ、と思っている。
そうですね、編み物国の学校が小学校から大学まであるとしたら、
小学校3年から5年くらい。なので、義務教育を終えそうな先輩たちや、
大学で専門課程に進もうかというオトナの方たちにはあまり意味のないページです。
使う毛糸も、主に安さを第一基準として選んでます。
そもそも高校生の方たちくらいになると、どうも在庫の数が半端じゃないようだ……。
わたしが現在、在庫が100玉程度に育ったところでオタオタしているのは、
“まだまだ”といったところでしょうか。
まあでも編み物が、今後ずっと本ブログのメイン記事になることはありません。
なぜなら……写真撮ったりするのが面倒だから(^_^;)。
編み物そのものもいつまでハマッてるかわからないしねー。
しばらくブログの毛色が変わりますが、集中的に挙げたあとは、また通常営業に戻る予定です。
というわけで、編み物中。
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