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野村監督、安らかに。

野村監督がお亡くなりになりました。
今までありがとう。

90年代のヤクルトでは本当に面白い試合を見せてもらいました。
わたしは当時ヤクルトファンでした。
野村監督が面白い試合を見せてくれたから。

お金がないチームを知恵で優勝させてくれましたね。
詰将棋みたいな試合運びはわくわくした。

「野村再生工場」は大好きだった。
もう使えない、と言われたぼろぼろの選手が野村監督に一芸を見出され、
その一芸をもって再び輝く。その野球選手の人生さえ変える。
なんという名将なのかと思いました。

個性的で面白い選手の面々とともに、優勝した後のテレビにも出ましたね。
つば九郎の着ぐるみのなかに入って登場した時は爆笑しました。
選手たちが本気で慌てている姿を思い出すと今でも笑えます。

古田との複雑な子弟関係。
双方、決して人格者だったとは思わない。
(ブログタイトルの27番地は古田の背番号から来ています)
しかしその2人の組合せがヤクルトの輝きを生んだのは事実。

どちらかがいなくても、黄金時代は実現しなかった。
いいものを見せてくれてありがとう。

楽天に来てくれた時は本当にうれしかったですよ。
わたしが楽天で一番うれしかったのは、優勝時ではなく2009年の初の
クライマックスシリーズ出場だったかもしれない。
渡辺直人がヒットを打って一塁に出て、一塁コーチに抱き着いた笑顔は今でも忘れない。
あれがまだ10年前か……。もっとずっと経ったように思える。

楽天でもう2年、野村監督に続けさせてあげたかった。
これからという時に。あの時は(あの時も)楽天球団を恨みました。

監督としての引退試合は日ハムの選手も一緒に胴上げしてましたね。
両軍での胴上げなんてめったにない名誉。あれは稲葉が偉かった。
重たい体をがんばって胴上げした両軍選手も偉かった。

訃報を聞いてから、ドリームゲームの写真を見ました。
去年の7月にやったそうですね。これ、本当にいい写真ですね。
「あの頃の」選手たちが後ろで見守る。
打席に入った野村さんは打つ気満々でバットを構える。
ご機嫌な、最高の笑顔。

こんな風に晩年を迎えられた野村監督は、野球人として本当に幸せでした。
わたしは古田に監督をやってもらって、その采配を野村監督がやっつける、
というところをいつか見たかったけれども。
実現してたら気持ちよさそうにグチグチ言ったに違いないんだけれども。
実現しないまま、野村監督はいってしまいました。

わたしにとって「名将」は後にも先にも野村監督だけです。
面白い野球を見せてくれてありがとうございました。

どうぞ安らかに。コワイ奥さんとお幸せに。

 

現在、楽天イーグルス本拠地の楽天生命パーク宮城では野村監督への

献花を受け付けているそうです。2月15日まで。

 

 

 

コメント

  1. TAKA より:

    Unknown
    昨日、献花に行ってきました。

    子供の頃はサッカーなんてマイナーだったし、
    外で遊ぶっていったら野球でした。

    当時はどこのチームのファンとかは無く、
    なんとなくTVの巨人戦を観てたくらい。

    そんな感じでぼーっと観ていた野球ですが、
    ある時期から気になる選手たちが・・・

    古田・池山・一茂。

    自分と同い年の選手たちが、当時、バラエティーを中心に
    絶好調だったフジテレビの番組で彼らを見かけることが多くなり、
    かってに親近感をもって、野村ヤクルトに注目するように。

    子供の頃は「打てた打てなかった・勝った負けた」くらいでしか
    観ていなかった野球を、いろんな局面を考えて観るようになったのは、
    ヤクルト野村監督のおかげです。
    *まあ、自分も大人になったってのもありますがw

    ノムさんが楽天の監督になってからは、勝っても負けても試合映像が無くても、
    連日スポーツニュースでノムさんのボヤキは流れた。
    野球に興味のない人たちにも、楽天の存在を広報する最高の広告塔でした。
    *89ersにもこういう広報が欲しい!

    残念ながら「背番号19」のユニフォームは持ってませんが、
    当時のアウェーユニフォームを引っ張り出して懐かしんでます。
    岩隈が「テッペンとるのは本気ですから」って言ったのが2009シーズンでしたよね。

    ノムさんの当時の教え子たちが、各球団で指導者として頑張ってます。
    勿論、楽天の三木監督や克則・伊藤コーチも。

    星野さんが亡くなられたときは、直接指導を受けた選手たちの多くが現役でしたが、
    今回は現役よりも指導者の方が多いのかな。
    選手には、変なプレッシャーはかからないのかも・・・

    サッチーが亡くなられて、急に老けた感じだったノムさん。
    向こうで再会できたかなぁ

  2. umeko より:

    Unknown
    当時優勝すると、テレビへの出演がお約束でしたからねえ……。
    「古田敦也と愉快な仲間たち」は大好きでした。

    あんな見事な広告塔は、きっと他の誰にも真似できませんよねー。
    ありがたかったですね。楽天球団は監督としての年俸とは別に、
    広告宣伝費を払わなければならなかったのではないか。

    いつの間にか克則が楽天に戻って来ていてびっくりしました。
    彼は親父さんと違っていい人そうですから(^^;)。
    GMをはじめとして、現行の首脳陣はけっこうヤクルト色に染まってますね。
    選手は若干西武色だが。

    楽天キャンプの情報ばかりですが、まだわたしの目は89ersにくぎ付けです。
    早くこの土日の試合が見たいなー。
    負けるなよー。