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< 鍵のかかった部屋 SP 2014 >(テレビドラマ)

いや、全然期待してなかったがなかなか面白かった。

全体的に作り自体はチープですよね。台詞回しとかコミカルな演出が。
でもわたしはこういう作りはむしろ好きな方だし、作りはチープとしても、
ロケ場所に相当カネをかけててくれたので、そこのバランスが好きだ。
いくらチープなのが好きと言っても、全てにわたってチープなのは、それは単に安っぽいってことですよ。

佐藤浩市のオフィスもいかにもだけど相当結構だし、大野智の隠れ家事務所もこれは美術のオテガラ。
今回は美術館にもその美術館の模型にも相当手間と金をかけてて、もうこんなのは嬉しいね。
そこから漂う贅沢な味わい。そういうのがあってこそ作りのチープさが映えるというもんですよ。
趣味がいいぞ、スタッフ。

トリック自体はまあ無理があるけど。でも良い方かなー、実写トリック物としては。
多分トリックを説明する時に、役者がやるのではなくて、妙にコミカルな動きのCGキャラが
倍速で動いて説明するので、そんなにダレないんだよね。
わたしは犯人役のくせになんだかカワイイあの虹色キャラがお気に入りです。テンポがいい。

ただ、今回は2つの話をくっつけた感がありあり。
悪くはなかったけどね。他をあっさり流すトリックメインの話で2時間はけっこうハードルが高かろう。
くっつけ方はまあまあだった。

藤木直人が見違えたよー。
「藤木直人に似た若手だなあ」と思っていたら本人だったらしい。かなり若く見えた。
痩せたかね?「CONTROL 犯罪心理捜査」では、すっかりおっさんだったので、
てっきりおっさん認定だったんだけど。立て直して来たのか。
表情も良くなった気がした。イケメンってだけでしたもんね、今まで。

佐野史郎が、登場したと思ったらすぐに死んでしまったので、
「こんな役者の無駄遣いを……」と思ったら、その後に本題が出てきて安心した。
あれなら無駄遣いじゃない。

今回のSPも面白かったので、大野智を若干見直し中。
ジャニーズというだけで不安になるドラマも多いなか、大野智は少数派の中に入るか?
演技、という意味ではそこまで難しいことをやらなくて良いドラマだと思うが、
それでも過不足なくやってて、これはこれでなかなかだと思います。
またやって欲しいです。シリーズ物でも、SPでも。

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