2009-06

◇読んだ本の感想。

◇ 堀田善衛「方丈記私記」

この人は。つくづく思う。文章をほんと自在に使っているよなあ……。名文というのとはまた違うのだけど。多少変な書き方の時もあるし。こういう書き方じゃダメなんじゃないの~?と言いたいような。例えば。   ここで私自身の私事――私事以外のことを書い...
◇読んだ本の感想。

◇ パヴェル・コホウト「プラハの深い夜」

(内容に触れています)初めに文句を言っておくと、見返しの内容紹介はミスリードだと思う。出版社が早川書房で、装丁の雰囲気もミステリ、まあたしかにミステリとして売りたいんだろうが、これはミステリで包んでいるにせよ、本質的には第二次世界大戦もの。...
◇読んだ本の感想。

◇ カレル・チャペック「ダーシェンカ」「園芸家の一年」

わたしにとってカレル・チャペックは、長らく紅茶屋の名前だったのだが……。(それにしても実在の人名を店名につけるってのはどうだろう。わたしの感覚からはイヤだなあ。他人の名前を商売に使うなっちゅうねん)それはそれとして。かわいい、かわいいダーシ...
◇読んだ本の感想。

◇ デイヴィッド・ロッジ「小説の技巧」

ヨンデモ本……かな?デイヴィッド・ロッジは、「素敵な仕事」を佐藤亜紀が面白いと言っていたのでリストアップした。読んでみたところ、読み巧者な人にとっては面白いんだろうが……というような現代文学。なにしろジョイス・チルドレンらしいし。普通に読ん...
◇読んだ本の感想。

◇ 北 康利「白洲次郎 占領を背負った男」上下

ヨンデモ本のご紹介。昨今は白洲本がずいぶん出ている。数多くを読んだわけじゃないけど、これは面白かった。白洲次郎 占領を背負った男 上 (講談社文庫)posted with amazlet at 09.06.03北 康利 講談社 (2008-...
東北楽天ゴールデンイーグルス。

むかむか。

……1ヶ月に一度しか観戦に行けない人の前で、あんなどーしよーもない試合をしていいと思っているのかね、楽天の皆さん?2回で9失点って!7回で13失点って!それで無得点ですよ。いいところ全く無し。8回途中で帰って来ました。雨も降ってきたし。5年...
◇読んだ本の感想。

◇ 堀田善衛「ラ・ロシュフーコー公爵傳説」

ヨンデモ本のご紹介。去年の年末に初めて読んで以来、堀田善衛のものはこれで6冊目。正直最初の1冊目ほどは感心しないけど、まあまあそこそこ面白く読んでいます。この本は、タイトルからして知識本だと何の疑問もなく思いこんでいたが、一行目から「私」と...
☆映画館で見た映画。

< おと な  り >(しかしこのタイトルは検索の敵ですな)

どーしよーかなー、でも麻生久美子も岡田准一も好きだしな。いや、市川実日子だし岡田義徳だし池内博之だし、そんなダメダメな映画になるはずないっ!……と賭けて行きました。賭けには勝ったようだ。気持のいい映画だった。こういう作り方をする映画は――と...
◇読んだ本の感想。

◇ 赤瀬川隼「白球残映」

ヨンデモ本のご紹介。少年~老人がそれぞれ主人公という短編を順番に並べた、やわらかでやさしい短編集。全5編のうち、少なくとも後半3つは野球が主たるモチーフなので、いずれの年代にせよ、野球少年だった人には一層ノスタルジアが味わえるのではないか。...
◇読んだ本の感想。

◇ 米原万里「マイナス50℃の世界」

1ページ目から心の中で「ううむ」と唸った。この本は次の文から始まっている。   「お元気ですか。こちらはもうすっかり暖かくなりました。外の気温はマイナス21度。   暑いほどです」   これはヤクート自治共和国(現サハ共和国)に住むテレビ局...