梅原猛。う、意外にいい庭を持っている……。和辻哲郎の旧宅に住んでいるとは。
民俗的な小物が多いんだけど、わりと趣味はいいかな。
ドナルド・キーン。マンションだけど、眼下の旧古河庭園を借景とは贅沢な。
齋藤茂太。居間にあるのは飛行機のファーストクラスシート……。どれだけ飛行機好きなんだい。
そうか、病院も持っているのね。ご母堂の大きな遺影がすごくいい位置に飾ってあるのは意外。
草森紳一。洋服が派手だ。万年床の周りが全て本。
山田太一。ご父君の形見が達磨って……ツキすぎではないか。
常盤新平。新居に引っ越したばかりだそうで、いかにも今時のリビング・ダイニング。
しかしこういう風貌の人だったのか。赤いちゃんちゃんこを着て、アメリカンなところが欠片もない。
井上光晴。本棚にこれほど箱物(全集などの箱付きのもの)が並ぶのもツキすぎのような。
見事に本棚と化した階段。物が置きやすいので、油断すると階段は本棚になってしまうわね。
阿川弘之。うーん、このソファに阿川佐和子が座ったりするわけだ。書斎はいかにも書斎。
しかし作家は書斎にベッドや布団を置く人が多いね。
小島信夫。60年代初めに建てたモダンリビングの実験住宅なんだそうだ。
どうやら気候的には住みにくい家っぽい。
江藤淳。ああ、移動式書架。機能的には非常なアコガレだが、ほとんどがスチール製なので、
味がないことは否めない。マリー・ローランサンの絵やヌーボー系花瓶が飾ってあるところを
見ると、意外にフランス志向?
水上勉。若い頃はハンサムだったかも。書庫が物置化しているのが嫌だなあ。まあでも資料か。
建て替えたばかりで家の外観は新しい。ごく普通の立派な家。
田辺聖子。出た。ぬいぐるみ。エッセイでもぬいぐるみ御殿ぶりは何度も読んだし、
前にテレビで見たのでびっくりはしない。ほんと、この人は少女趣味で……
書斎が(多少本は多すぎるけれども)女の子の勉強部屋みたいだよ。
吉村昭 何で書庫に「一関市史」が……。何を書いたんだろう。その隣には福島地名辞典。
けっこうこの書斎はスタンダードでいいかも。田辺聖子の書斎とは対照的に、
本や紙ものとか見当たらず、余計なものがない印象。
村松友視。バッリーニに作らせた靴というのが、仮縫い用のと実際に作ったものと2つも出てくる。
もったいなくて履いてないって。……だったら作るなよと言いたい。まあいいけど。
石原慎太郎。はいはい、豪邸豪邸。はいはい現代美術現代美術。……どうもテレビで見る
石原慎太郎がキライなので冷たい目で見てしまうなあ。本の類がほんの数冊しかない書斎。
(雑誌はあるが。)書斎じゃなくて単に寝室にしか見えん。
井伏鱒二。この時点で生きてらっしゃったとは。長生きだったんだねえ。ほっぺたぷくぷく。
田中小実昌。エンサイクロペディア・アメリカーナ……。使ってんのかねー。表紙はきれいだが。
「有名な建築家に建ててもらったのに、ちっとも好きになれない」家だそうだ。
金出した施主にこんなことを言わせる建築家は廃業しろ。
……赤川次郎。こりゃ邸宅というより、……学校ですな。どーーーーーーー見ても家の形態じゃない。
いや、これは家ではなくて仕事場だそうなんだけど。
3階建ての直方体。縦長の窓が3×7で整然と並ぶ。どう見ても金持ち学校か病院です。
内装は木がふんだんに使われ、クラシックな感じでわりあい好きだけど。
まあ、死ぬほど稼いでるだろうからな。1晩平均70枚、月産700枚~800枚だって(^_^;)。
(月に本2冊、年間24冊、1冊1500円として印税が10%、最低2万部刷ったとして……
印税のみで7200万円。と、腹の足しにもならない他人の財布を計算してみる。)
立松和平。若い。またずいぶんと南方系小物のコレクションが……。ううう、机の上が紙の山だ。
地震が起きたら始末悪そー。
津村節子。うーん、一番整った書斎かも。趣味も悪くなさそうだ。
田久保英夫。すごく普通のお家だ。食卓で書いているようにしか見えん。
畑山博。動物いっぱい!山羊とかカモ、ナゴヤコーチンとかはいいとして、プレーリードッグや
アライグマを飼ってるって……
続く。
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