◇読んだ本の感想。

◇ 田中仁彦「ケルト神話と中世騎士物語」

安定と信頼の中公新書。ここ20年くらい雨後の筍のように新書のレーベルが乱立して、内容の薄さが酷いと思っているんだけど、レーベル乱立時代より前からしっかりとした本を出していたのが中公新書。岩波新書と並んで、今後も新書の良心として高いレベルを保...
◇読んだ本の感想。

◇ 辻由美「街のサンドイッチマン 作詞家 宮川哲夫の夢」

辻由美はここ数年でめぐりあって以来楽しく読んでいる。本当にちょうどいいんですよね。読みやすく、テーマも興味深く、だからといってがっつり書き込みすぎることもなく、好奇心を満足させつつ気軽に読める。が、10冊弱あった著作を順番に読み終わり、これ...
ドラマ。

< オスマン帝国外伝 シーズン4 >

ああああ~~~~、ようやく見終わったああああ~~~~。もう苦行だった!第2シーズンの終盤まですごく面白かったのに、そこからなんだかあっという間にグダグダのドロドロになった。この凋落はほんとに謎だった。放送主体が変わったとかディレクターが変わ...
◇読んだ本の感想。

◇ 平山優「武田信虎 覆される「悪逆無道」説」

違うんだ、平山優!……とまではいわんでいいかな。今回は。いや、今回も羅列は激しいよ。前回ほどではないにせよ。最初はまあまあ読めるな、と読み進んでいったところ、途中から羅列の海にいつの間にか落ち込んでいて、「来たか、奴が……」と思った。毎回こ...
◇読んだ本の感想。

◇ 稲見一良「ダック・コール」

独特の美しさを持つ作品、とあったので読んでみた。たしかに美しかった。だがどうもハードボイルドな匂いがあるので、最後が後味悪く終わるのではないかと恐る恐る読んで、その美しさをしっかり味わえなかった。実際のところはどれもうっすらとした明るさをも...
◇読んだ本の感想。

◇ 清水義範「読み違え源氏物語」

清水義範はずっと前に何冊か読んだ記憶。そこまで悪くはないがわたしには……という感じだった。タイトルからして源氏物語についてのエッセイかと思ったのよね。源氏物語をツッコミを入れつつ読む。そういう読み方も楽しそうだ。ツッコミの方向さえ自分に合え...
ドラマ。

< 王様に捧ぐ薬指 >

コメディの山田涼介も橋本環奈も好きだ。主役が彼らなら多少アレでも見られると思った。なにしろわたしは「セミオトコ」でさえ何とか乗り切ったんだから。……でもねえ。これもねー、7話くらいまでは甘さに辟易しながらもまあ普通に見られたのよ。しかし8話...
◇読んだ本の感想。

◇ 池澤夏樹個人編集「世界文学全集Ⅱ-10 ナボコフ 賜物」

うわ、来たよ、こんな厚いの。がっつり単行本で600ページ。勘弁してよ、池澤さん。全集にこんな厚いの選ぶのは迷惑行為。と思ったが、なんとかぎりぎり、読みました。読んだといえるほどではないけど。全体的に何が書いてあるかはほとんどわからなかった。...
アニメ。

< 君は放課後インソムニア(アニメ版) >

おおむね楽しく見ましたけどね。甘々なのはキツかったけど。でも中高生向けのお話なんだから、このくらい甘くていいんでしょう。だが現実を無視した話運びになると途端に冷める。男女2人が密室に閉じこもることになる部活動はなあ。というより部員2人で部と...
◇読んだ本の感想。

◇ 小林恭二「この俳句がすごい!」

現時点ではいい年のおっさん(時々テレビに出て来る)だが、わたしがこの人を初めて読んだのは6年くらい前で、それがデビュー作だったもんだからまだ30代くらいのイメージなんだよなー。この人は俳句関連本も何冊も書いているけど、最初はものすごく謙遜し...