◇読んだ本の感想。

◇ 芦原すなお「青春デンデケデケデケ」(私家版)

この人の作品はしばらく前から何冊か読んでいた。「ミミズクとオリーブ」シリーズが、コージーミステリとしてお薦めされていたので、コージー好きのわたしには向くかもしれないと思って。ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)posted with ama...
◇読んだ本の感想。

◇ 「図説 ローマ帝国衰亡史」(東京書籍)のナゾ。

こないだ、ちくま学芸文庫版「ローマ帝国衰亡史」全10巻をほとほと苦労して読み終わったので、図説の方はどうかな、と思って物好きにも読んでみた。いや、図説っていうくらいだから、それなりに写真と図版がたくさんあって、ビジュアルで攻めるんだろうなと...
◇読んだ本の感想。

◇ 富士川義之「ある唯美主義者の肖像 ウォルター・ペイターの世界」

あまり書くこともないし、内容が相当に高踏的ではあるので、ヨンデモ本とも言えないのだが、自分のメモ代わりに少々。ウォルター・ペイター。というのは、ヴィクトリア朝辺りの文学研究家らしいのだが……はっきり言って全く知らん。わたしの守備範囲にはない...
☆映画館で見た映画。

< Dr.パルナサスの鏡 >

実生活上での情報も全く耳に入って来なかったし……ネット上の評判もイマイチだったし……公開8日目にして、すでにシネコンのハコの一番小さい処での上映だったし……まあこれで名作なら奇跡ですよ。最初から期待をしていなかったので、がっかり度は低い。こ...
仙台89ers。

bjリーグオールスターゲーム2010。

かっこわるーっ!……と、画面に向かって思わず叫んでしまったのは何かに対してかというと、bjリーグのオールスターゲームです。テレビで見てたのさ。ウェストとイーストに分かれての試合。過去3回はイーストが大差で勝っているそうなので、多分ウェストも...
◇読んだ本の感想。

◇ 高橋克彦「だましゑ歌麿」

みっしりと面白かった。このくらい満足感がある小説は、顧みれば去年8月に読んだ「ノルウェーの汀の物語」まで遡るかもしれないんだから情けない。これは、わたしの鼻の利かなさのせいなのか。だましゑ歌麿 (文春文庫)posted with amazl...
◆美しいもの。

◆ 「贋(がん)作の迷宮 ~闇にひそむ“名画”~」(NHKハイビジョン特集)

贋作についての一般的な話は割愛する。わたしはこの番組を見て、怒り心頭に発した。このイギリス人の贋作者。名前を忘れたので仮にマイケルと呼ぶが。なんでこれを肯定する人間がいるんだろう。マイケルの贋作展を見に行って、その作品を買って、「まるでルノ...
◇読んだ本の感想。

◇ アンリ・トロワイヤ「大帝ピョートル」

トロワイヤは、多分大学時代に「イヴァン雷帝」を買っている。この人てっきり歴史学者だと思っていた。小説家なんですな。当時はわりと難しく感じた気がするが、今作は面白かった。というより、ピョートル大帝という人物が異常に面白いのだ!トロワイヤの書い...
◇読んだ本の感想。

◇ H・F・セイント「透明人間の告白」

“本の雑誌30年間のベスト30”――そんなことを言われれば、ものすごく面白いものを期待するじゃないですか。だがしかし。これがそんなに面白いか?いや、着想その他はいいと思うよ。全体的な作品として、そんなにつまらないわけではない。が、30年間の...
◇読んだ本の感想。

◇ 堀田善衛「若き日の詩人たちの肖像」

タイトルから想像して、色々な著名詩人の若い頃ががんがん出てくると思っていた。が、著名人、それほど出てこない。もっとも登場人物は大抵綽名で出てくるので、知っている人がいても気づかないだけかもしれないが。でもよく考えてみたら堀田善衛は昭和初期に...