◇読んだ本の感想。

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◇ 池澤夏樹個人編集「世界文学全集Ⅱー12 ギュンター・グラス ブリキの太鼓」

ノーベル賞受賞者。「ブリキの太鼓」は、非常に具体的なところが印象的で、タイトルとして昔から記憶にはあった。今回初めて読んだ。うん。面白く読めた。純文学にしては。何よりも文体が平易なところが勝因だろう。平易とまではいえないのか。しかし「永遠の...
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◇ 佐藤雅美「覚悟の人 小栗上野介忠順伝」

ここのところ小栗上野介関連の本を何冊か読んでいる。今回のこれは、小説だと思って読み始めて、数ページ読んで「小説……?」と思い始め、途中から小説じゃないんじゃないか?と釈然としなかった作品。一応、分類番号は913なので小説らしいんですけどね。...
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< ハロルド・フライのまさかの旅立ち >

おお!これが映画になるのか!と驚いて見に行った。こんな地味そうな映画、わたしの他に誰も見ないだろうと思ったら観客は十数人いて、なんだったら普段わたしが見ている映画より多いくらいだった(笑)。これは十数年前に原書をプレゼントしてもらって。スト...
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◇ 入間田宣夫「平泉藤原氏と南奥武士団の成立」

20年くらい前に平泉関係の本を相当読んだ。それ以降出版された本をある程度つぶそうと思ってリストアップしたなかの一冊。入間田さんは平泉が専門の歴史学者。この本は歴春ふくしま文庫というシリーズとして編まれたらしい。歴史春秋社という会津にある出版...
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◇ 万城目学「べらぼうくん」

てっきり小説だと思って読み始めたらエッセイだった。実は今まで読んで来た万城目学のエッセイはいまいち……ちょっと薄くて。でもこれはけっこう面白く読んだ。これは大学受験を失敗した時点から浪人、就職を経て、小説家になるまでのイロイロを書いたエッセ...
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◇ フランソワ・チェン「さまよう魂がめぐりあうとき」

訳者・辻由美がゆえに読んでみた。この人の訳は好きだ。このタイトルで荊軻と高漸離の話だと知った時は意外だった。そもそもフランス語で書く中国系の作家が、古代中国を書くとは思わなかった。まあ思い込みですが。すごく短い小説なんですよね。小さめの単行...
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◇ 丸島和洋「武田勝頼 試される戦国大名の器量」

面白かった。みっちり面白かった。良書。力作。タイトルからイメージするほど人物評伝ではなかった。戦国期の武田氏を中心にした、主に北条・上杉・織田・徳川とのわちゃわちゃ。いや、わちゃわちゃじゃなくて、しっかりした歴史解説。わたしの武田勝頼のイメ...
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◇ 風呂本武敏編「アイルランド・ケルト文化を学ぶ人のために」

内容自体はちょっと難しいし、近年の記憶力の低下からしてほとんど覚えていないのだが、読み始めてから「ほう、こういう本か」と意外性があったのでおすすめしておきたい。この1年くらい、5、6冊ケルト関係の本を読んでいたのよ。で、その一環でこの本を読...
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◇ 稲見一良「ダブルオー・バック」

ハードボイルドはキライなのよ。なら読むなって話だが、この人の小説は、読むと「面白い」と思わされちゃうのよね。道具立てはほぼキライなのに。たとえていえば、嫌いな食材を使った美味しい料理という感じ。読むのはこれが4作目か5作目。今回が一番ハード...
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◇ テランス・ディックス「とびきりお茶目なイギリス文学史」

とびきりお茶目な=かなり簡易的なイギリス文学史だった。簡易的でもあり、ノリが軽くもある。でもわたしにはこのくらいが適当だった。おかげで何人か、評伝と作品を読んでみようかと思った作家が出来た。まあ実際に読むのは早くて8年後くらいだろうけど。そ...