◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ アラン・ベネット「やんごとなき読者」

タイトルの「やんごとなき」とは英国女王エリザベス二世のこと。小説なんですけれども。小説にしてはえらく淡々としている。起承転結とかほとんどない感じ。本をあまり読んでこなかったエリザベス二世が、70代後半にして読書の魅力にどっぷりとはまり、それ...
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◇ CLARE BOYLAN「Emma Brown」

まあよくわからないんだけどもね……。一人称の語り手はMrs.Chalfont。未亡人である中年女性。貴族ではないがある程度裕福な暮らしをしている。性格は冷静で公平。しかし観察者としての見方が若干冷たい部分がある。彼女の屋敷の近くにはフクシャ...
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◇ 北村 薫「ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件」

実に久々な北村薫。――だが、それほど面白くはなかったのであった。いや、普通なんですけどね。でも北村薫が普通に面白いだけでは残念なのであって。繊細さが身上の人だろうと思うのに、これはそういう部分、ほとんどないですからね。とはいえ、作者本人が存...
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◇ 小川洋子「小川洋子対談集」

この人の「博士の愛した数式」は大好きなのだが……他の小説はほぼ未読。だって、たっぷり毒が仕込んでありそうでコワイんですもの。「博士の愛した数式」のようなきれいな話だけを書いてくれるのならアリガタイんだけどなあ。しかしこの人、人間としては好き...
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◇ 恩田陸「ライオンハート」

久しぶりに図書館から借りた本。“運命の男と女は何度も出会う”――という話だとすれば、これはもうべったり素直なロマンス小説だと思うじゃないですか。しかしやはり恩田陸。そうストレートには来ないのだ。いやいや、たしかにラブストーリーですよ。ロマン...
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◇ 柳家小三治「バ・イ・ク」

これを機会に積読本の柱を取り崩している。この本も、買ったのは多分5年くらい前なんだよなー。柳家小三治は「ま・く・ら」と「もひとつ ま・く・ら」が絶品。面白いですよ。この2冊を読んだ後なので、「バ・イ・ク」も書店で見た途端迷わず買った。……読...
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◇ 佐藤亜紀「ミノタウロス」

こういう内容の話は嫌いだよ。暗くて暴力的で救いがない。わたしは最もシンプルな意味で読んでプラスになる、楽しい、面白い、明るい、きれいな小説の方が好きなんだ。が、そういう全く好みに反した内容なのにも関わらず、それをけっこう集中して読ませてしま...
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◇ 若竹七海「英国ミステリ道中ひざくりげ」

聞いて驚け若竹七海!わたしが今まで読んだこの類の本で、これが一番面白かったぞ!(と、大々的に宣言しても本人の目に触れることはないであろうが)文学散歩の類は――それはもう、星の数ほどあります。読書も旅行もエッセイも好きなわたしは、これ系統はわ...
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◇ 森茉莉「ベスト・オブ・ドッキリチャンネル」(中野翠編)

食傷。なんというのかな。単純に言って「玉石混交にもほどがある!」といった1冊。玉はいいけど、ここまで石を読ませられると、もういいっちゅうねん!と言いたくなるぞ。まあねー。「ドッキリチャンネル」を連載していたのは著者最晩年のようだしね。筆力は...
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◇ カズオ・イシグロ「充たされざる者 上下」

いやまあ、ちょっと飽きた……。これは完全に“夢文脈”で書かれた作品。前に読んだ「わたしたちが孤児だった頃」もだいぶ夢がかっていたけど、これは完全に夢文脈。おかげでだいぶストレスが溜まりましたわー。何しろ予定通りいくことが何一つない話だったの...