◇読んだ本の感想。

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◇ 松井今朝子「今朝子の晩ごはん」

――乗馬をして、――面白そうな舞台があったら見に行って、――整体に行って、――時々旅に出る。……わたしが3億円以上の宝くじに当たったらやりたいと思っている生活をこの人はしている。くそー。いいなー。まあ全然出てこないだけで、勤勉に仕事はしてい...
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◇ 天城一「天城一の密室犯罪学教程」 

けっこうな厚さのある単行本。第一部は相当短い部類の短編10編、第二部が江戸川乱歩への献詞と序説、9章に分かれる密室小説制作理論、第三部はわりと長めの短編。第一部は普通に切れ者の島崎警部が主人公、第三部は天才型探偵の摩耶が主人公。第一部を読ん...
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◇ 万城目学「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」

万城目学もこういうの書くんだ。と思って意外。いつもの万城目ワールドだと、コッテリミッチリ、ページ数も多いですからね。変だし。まあ今作も変と言えば変だけど。でもその変さもふんわりしたメルヘンの範疇におさまっているので居心地がいい。居心地がいい...
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◇ 「福永武彦全集 14巻」

14巻は評論・随筆集で「別れの歌」「夢のように」「遠くのこだま」を収録。「別れの歌」はこないだ単独で読んだ。その時は最初は好印象で読み始めたのだが、終盤は内容に飽きて評価がが下がった。しかし今回読んだ「夢のように」と「遠くのこだま」は面白か...
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◇ 法月綸太郎「誰彼」

このタイトルを「ダレカレ」と読むのは止められそうにない。だってそういう話なんだもの。ダレカレ?ソレダレ?カレソレ?みたいな。わたしは面白く読んだ。近年めっきり記憶力が衰え、短期記憶でさえも全く自信がないので、一番大事なあの人間関係をがっちり...
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◇ 最相葉月「東京大学応援部物語」

中学校の時に仲が良かった友人に、SちゃんとYという二人がいた。1年生の時に同じクラスで、2年になってクラスが分かれた。新学年が始まって間もなく、SちゃんとYが応援委員になったと聞いた。応援委員というのはクラスから男子女子一人ずつ選出されるも...
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◇ ハリー・クレッシング「料理人」

たしか誰かのお薦めだった。恩田陸かな。面白かった。面白かったが……後半より前半の方が面白いというのがちょっと。前半は、何が起こるのか皆目見当がつかず、それがゆえにワクワク感がはんぱなかった。このワクワク感は貴重。が、半分まで来ると結末が見え...
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◇ 横溝正史「本陣殺人事件」

横溝はきっとコワイだろう。乱歩よりもコワイだろう。ゆえにわたしはコワくて読めないだろう。と思い、長年敬して遠ざけていた。人生初横溝。そしたら全然コワくなかったのでびっくりした。多分映画は相当にコワイと思うんだ。チラッと映る断片的な映像を見て...
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◇ 福永武彦「別れの歌 随筆集」

池澤夏樹の父。そして辻邦生の同僚。辻邦生は「天草の雅歌」を福永武彦にdedicateしている。そういう興味で読んでみた。そういう興味で読むせいか、池澤の書く文章や辻邦生の書いたものにとても近い気がした。所々で、「ああ、これは池澤の口吻」「辻...
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◇ 梨木香歩「家守綺譚」

たしか前に読んで、購入したのを積読にして、風邪をしばらくぶりにひいたので読んだけれども、久々に読んで実にいいですねえ、梨木香歩。といっても全部が全部薦められるとは言えない。この人のデビュー作は「西の魔女が死んだ」で、個人的には思い入れがある...