◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ トルストイ「戦争と平和」

これは「長い」本。本来、エライ・エラクナイという話ではないのは百も承知だが、でも言いたい。「戦争と平和」読了!お疲れさま\(^o^)/!よくやった!でも、読み終わって腹が立った。ものすごく気に入らないのは、最後のエピローグ第2編。なんでこの...
◇読んだ本の感想。

◇ クリスチアナ・ブランド「招かれざる客たちのビュッフェ」

これは「悪意漂う」本。切れすぎるほどキレはあるけど、旨みがない。後味悪い。好きじゃない。……まあ、一言で言えば感想はこうなる。短編16編、読み終わるまで少々不快だった。あ、ちなみにミステリ。40年くらい前に書かれたものにしては、まだ抜き身の...
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◇ 山尾悠子「仮面物語」

これは「実体のある幻想」を描いた本。何ヶ月か前に、「山尾悠子作品集成」という本を読んで感銘を受けた。その後、同じ作者による「ラピスラズリ」を読んだ。これは可も不可もなし。3冊目として「仮面物語」。これは「集成」とは違う意味で、読んで唸った。...
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◇ 池上永一『ぼくのキャノン』

この本は「読むクラインの壷」。 「ぼくのキャノン」というタイトルで、一体どういう話が想像出来るだろう?……読み始めて、これが本当に大砲の話だと知った時には、腰が砕けた。しかも大砲をご神体とする宗教だと?こんな地域社会って……コトブキ(ハート...
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◇ 佐藤亜紀『陽気な黙示録』

この本は爽快(かどうかは多分に人による)な「毒舌」エッセイ。ふはっ。ふはは。最初のページからにやにやしながら読み進めていたのだが、18ページにさしかかったところで、我慢できずに吹き出してしまった。こんなこと書かれては、こっちは笑わずにはいら...
◇読んだ本の感想。

ロバ耳。

はーっ。憂鬱だなあ……。今は努力して新しい本に手を伸ばそうとしているけれど、わたしはずっと、本の新規開拓がコワかった。いや、「本」の新規開拓ではない。初めて読む「小説」が苦手だった。なぜかというと、……はっきり言って、あまり面白いと思うもの...
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メモがわりに。

今日本屋に行ったら、ものすごく巨大な本が置いてあった。その名も、「ファイドン・アトラス 世界の現代建築」現代社会にあるまじき大きさ。長幅46センチ。有り得ん。中世の写本ならいざ知らず。中身は、1998年以降に建てられた世界75ヶ国1052の...
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◇ シェンキェーヴィチ『クオ・ワディス』

この本は「歴史小説」だったのだ。のっけから余談だが、この本のタイトルと著者名は何とかした方がいい。というのも、全3巻のこの本を図書館から借りる過程で、電話で在庫確認をしたことが一度、書棚の位置を確認したことが一度あったから。そしてどちらも、...
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◇ プラムディヤ・アナンタ・トゥール『人間の大地 上・下』

これは「訴えかけている」本。正直にいって、小説として読むには所々ひっかかりを感じる部分があった。こういう人物設定で、こんな行動を取るかな?とか。翻訳小説って、そういう部分が民族的なメンタリティの違いなのか、翻訳が下手……もしくは翻訳不可能な...
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◇ 小川洋子『博士の愛した数式』

これは「物語の価値を教える」本。本屋大賞を受賞した当時は、この作品は店頭にいくらでも平積みになっていた。「第一回の本屋大賞」というところに面白みを感じて、手にとってみた。何とか賞受賞といっても、それが面白さに直結することはそれほど多くはない...