◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ クーンツ「ベストセラー小説の書き方」

原題が「How to write best selling fiction」、まさにハウツー本。正直言って、苦笑しながら読んだ。まず一点、そのあまりの「アメリカン」な感じに。自分への自信、物事についての断言、味気ないまでに実際的な視点。多分...
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◇ 奥泉光「グランド・ミステリー」

600ページ二段組を6,7時間かけて読んだが……かけた時間ほどの満足は得られなかったかな。読んでいる分には、まあまあ面白く読めるんだけど、しかしその反面、頭の片隅で点滅する疑問があったことは否めない。主に二つ。1.文体に無理がないか。2.こ...
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◇ クラフトエヴィング商会「テーブルの上のファーブル」

何でもアリ的に色々詰め込んだ本。楽しいことは楽しいが……多少苦し紛れの感も否めないかな?わたしが好きじゃないのは、前半顕著に現れるメタ(ノン?)フィクションの手法。……って、これ、この言い方で合ってるだろうか。いや、メタフィクションが何なの...
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◇ ミルハウザー「三つの小さな王国」

「エドウィン・マルハウス(以下略)」から始まって、「マーティン・ドレスラーの夢」「バーナム博物館」「イン・ザ・ペニー・アーケード」「三つの小さな王国」と、一応図書館にある本を読み終わり、ミルハウザーは以上で読了~。ふへー。大した感想もないけ...
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◇ 庄野潤三「貝がらと海の音」

庄野潤三。全く聞いたことがなかった。最初に読んだのは「夕べの雲」、これはとある書評家が熱く薦めているのをネット上で見たから。庄野潤三を語る、そのうっとりとした口ぶりが微笑ましく、「そこまで言うなら読んでみましょう」という気分になった。……読...
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◇ クリスチアナ・ブランド「はなれわざ」

自信をもって言おう。クリスチアナ・ブランドは嫌いだ。はなれわざposted with amazlet on 06.08.23クリスチアナ ブランド Christianna Brand 宇野 利泰 早川書房 (2003/06)売り上げランキン...
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◇ D・クーンツ「ライトニング」

クーンツ三作目。……で思うのだが、もしかしてこの作家はひたすらこのパターンなのか?初クーンツが「コールド・ファイア」、二作目が「ウォッチャーズ」、そして三作目がこれ。たまたま三作、似たような傾向のものを読んだだけなんだろうか。◎苦労して育っ...
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◇ 佐藤亜紀「掠奪美術館」

長い間、このタイトルで展開するエッセイはどんなんだろう、と疑問に思っていた。(リストアップしてから実際に読むまで、けっこうな間があったのです)掠奪+美術館で連想するのは、大英博物館をはじめとする、収奪によって展示品を増やして来た大手美術館た...
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◇ シューヴァル/ヴァールー「マルティン・ベックシリーズ」

シリーズ10巻。ようやく読み終わった。ちょっと大変。警察小説。スウェーデン警察の警部(?)マルティン・ベックが主人公。事件発生→解決という流れも一応あるんだけど、それより「警察という職業」「刑事として生きる男たちの哀歓」がメインの内容だ。と...
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◇ 「高丘親王航海記」

あれ?澁澤龍彦ってこんな風に書く人だっけ?澁澤龍彦を以前に読んだのは中学生くらいの時だった気がする。数冊、わりと面白く読んだんだけど、それ以降は目が合っても「ああ、澁澤ね」という感じで流していた。嫌いじゃないけど、読むのは後でいいと感じる作...