◇読んだ本の感想。 ◇ アレン・カーズワイル「驚異の発明家の形見函」「形見函と王妃の時計」 「驚異」の続編が「王妃」だと思っていた。実際に読んだらそれは違った。続編というより「驚異」と「王妃」は表裏一体。どちらか一作しか読まないのでは片手落ち。特に「王妃」だけ読むのは全く意味がない。ついでに言えば、「王妃」から読んだ人は間違いなく... 2006.12.10 ◇読んだ本の感想。
◇読んだ本の感想。 ◇ 越谷オサム「ボーナス・トラック」 ここのところずっと、「なんだこれは!」とか「うーん、いいんだけどここがちょっと……」とかどーも文句をつけたくなる本ばかりにあたっていたので、この本のほのぼのに思わずほっとした。いいですよね。たまにはこういうのも。あらすじ的にはとてもありがち... 2006.11.18 ◇読んだ本の感想。
◇読んだ本の感想。 ◇ クーンツ「インテンシティ」 「アカデミー出版の超訳だけはお薦め出来ません」……という個人の文章を読んだことがあるが、どんなもんだろうと思っていた。わたしもどっちかというと、「超訳」という言葉には胡散臭さを感じる方だけれども、まず読んでみなければ始まらないしね。超訳とい... 2006.11.12 ◇読んだ本の感想。
◇読んだ本の感想。 ◇ 中上健次「枯木灘」「鳳仙花」 長い間、ちらちらと気になっていたのが中上健次。理由は単純で、以前、梅原猛と「君は弥生人か縄文人か」という対談本を出していたから。梅原猛はあのアツさとトンデモ加減がなかなかで、結構好きな書き手なのだ。その本から推察できることは、中上健次は「熊... 2006.11.08 ◇読んだ本の感想。
◇読んだ本の感想。 ◇ 奥泉光「『吾輩は猫である』殺人事件」 前回に引き続き……。面白くないわけでは決してないのだが、やはりパスティーシュというのがわたしにとってはどうにも乗り越えられない壁。パスティーシュの意義って何?愛情の吐露なのか。物真似芸なのか。特に今回は、「夢十夜」がほとんど丸々引用されてい... 2006.11.05 ◇読んだ本の感想。
◇読んだ本の感想。 ◇ 佐藤賢一「傭兵ピエール」(ただし221pまで) いやー……びっくりした。あり得ない本だと思うんですけど、これ。一行目から「……は?」と思わせる本には初めて出会ったなあ。 夜の闇に女の悲鳴が轟いた。男たちはすさんでいた。 どうやら小降りになったらしい。鎧戸をうるさく叩い た雨音が、今... 2006.10.28 ◇読んだ本の感想。
◇読んだ本の感想。 ◇ クーンツ「ベストセラー小説の書き方」 原題が「How to write best selling fiction」、まさにハウツー本。正直言って、苦笑しながら読んだ。まず一点、そのあまりの「アメリカン」な感じに。自分への自信、物事についての断言、味気ないまでに実際的な視点。多分... 2006.10.22 ◇読んだ本の感想。
◇読んだ本の感想。 ◇ 奥泉光「グランド・ミステリー」 600ページ二段組を6,7時間かけて読んだが……かけた時間ほどの満足は得られなかったかな。読んでいる分には、まあまあ面白く読めるんだけど、しかしその反面、頭の片隅で点滅する疑問があったことは否めない。主に二つ。1.文体に無理がないか。2.こ... 2006.10.10 ◇読んだ本の感想。
◇読んだ本の感想。 ◇ クラフトエヴィング商会「テーブルの上のファーブル」 何でもアリ的に色々詰め込んだ本。楽しいことは楽しいが……多少苦し紛れの感も否めないかな?わたしが好きじゃないのは、前半顕著に現れるメタ(ノン?)フィクションの手法。……って、これ、この言い方で合ってるだろうか。いや、メタフィクションが何なの... 2006.10.07 ◇読んだ本の感想。
◇読んだ本の感想。 ◇ ミルハウザー「三つの小さな王国」 「エドウィン・マルハウス(以下略)」から始まって、「マーティン・ドレスラーの夢」「バーナム博物館」「イン・ザ・ペニー・アーケード」「三つの小さな王国」と、一応図書館にある本を読み終わり、ミルハウザーは以上で読了~。ふへー。大した感想もないけ... 2006.09.23 ◇読んだ本の感想。