◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 銀林みのる「鉄塔武蔵野線」

これは小説としてはダメダメでしょう。自分の好きなことをずらずらと書くだけで、それを小説と呼べるのか。鉄塔武蔵野線posted with amazlet at 08.09.28銀林 みのる 新潮社 売り上げランキング: 300036Amazo...
◇読んだ本の感想。

◇ 江川卓「謎とき『罪と罰』」

ずーっと昔から、この人の名前が気になっていた。元読売の江川卓投手と同姓同名。が、今回初めて読んでみたところ、この人は「エガワタク」だそうです。もちろんあの江川卓が、罪と罰についての本を書くとは思わないが……こないだ「罪と罰」を読んだので、今...
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◇ 市口桂子「ローマ・ミステリーガイド」

シュミに走りすぎる著作は嫌いだ。作者が舌なめずりをしながら書いたように感じて気持ち悪い。もちろん書く人は好きなものを書くのが基本だが、そこに陶酔が交るとその陶酔に同化出来ないわたしは冷めてしまう。書くなら、対象をある程度突き放して見ることが...
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◇ 大倉舜二「作家のインデックス」その3。

三田誠広。けっこう立派な家のようだ。中学生位の息子さんのピアノ伴奏で歌曲を歌うのが趣味らしいのだが、……まあいいけど、微苦笑。息子さんもよく付き合ってあげている。中沢けい。「書棚の本を小学5年生の息子が持ち出すようになった」とあるが、写真を...
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◇ 大倉舜二「作家のインデックス」その2。

梅原猛。う、意外にいい庭を持っている……。和辻哲郎の旧宅に住んでいるとは。民俗的な小物が多いんだけど、わりと趣味はいいかな。ドナルド・キーン。マンションだけど、眼下の旧古河庭園を借景とは贅沢な。齋藤茂太。居間にあるのは飛行機のファーストクラ...
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◇ 大倉舜二「作家のインデックス」その1。

56人の作家の、家・部屋・書斎・小物・環境の写真集。作者紹介と、写真についているキャプション以外の文章はナシ。250ページちょっとなんだけど大判で厚くて重い本。(前回もコレ書いてるな)以前、似たような内容の「書斎曼陀羅」(磯田和一)を読んだ...
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◇ 伊集院静「美の旅人 フランスへ」

こないだ同じ著者の「美の旅人」を読んだ。それはスペインをめぐりながら絵画を見て、それについての感想を書き連ねるというエッセイだった。今回のこれはその続編で、フランス編。前回のを読んだ時も思ったけれど、本自体が厚くて重い……ページ数は意外に少...
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◇ 佐伯一麦「少年詩篇」

これは庄野潤三贔屓の書評家、池上冬樹のおすすめ。というわけで、庄野潤三を読んで楽しめたわたしはこれも楽しめた。傾向が同じなんですな。庄野潤三のエッセイは作家の日常。まー、よくこれで金がとれるなー、というごくごく穏やかな(換言すればメリハリの...
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◇ 「須永朝彦小説全集」

出版が国書刊行会。1冊の全集。そして惹句もなんだかそれっぽかったから、山尾悠子並みの出会いを期待していた。山尾悠子の衝撃は凄かったから。(あまり凄かったのでブログに読書感想を書き始めてしまったくらいだ。)だが、これは期待外れだったなあ。読む...
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◇ 佐藤多佳子「黄色い目の魚」

佐藤多佳子作品は「しゃべれども しゃべれども」「神様がくれた指」に続いて3作品目。どれも面白かった。読んでいて思うのは、「この人は特殊な職業を書くなあ」ということ。「しゃべれども しゃべれども」は落語家の話。元プロ野球選手も出てくる。「神様...