◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 藤森照信+荒俣宏 他「東京路上博物誌」

ヨンデモ本のご紹介。またシュミに走った本を作りましたな。今でこそアカデミックとヘンなモンとの絶妙な境界上に確固たる地位を築いているお二方ですが、この当時(出版は昭和62年)はそこまでエラくない。いや、でも建築探偵は認知され始めていた頃か。荒...
◇読んだ本の感想。

◇ 源氏物語についての駄弁。(その2)

(その1からの続き)わたしは読解力がないので、あまりこれという答えは出せないのだが。ストーリーはね。皇子として生まれた世にもめでたい男の子の一代記。……こう要約すると身もふたもないな。「千年の恋」とあまり変わらないレベルだ。えーと。重要な設...
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◇ 源氏物語についての駄弁。(その1)

(多分相当に長くなります……。)こないだちらっと、アニメ「源氏物語千年紀 Genji」というのを見た。アホか!!見たシーンが悪かったのだろうか。なんで濡れ場(?)にそこまで時間を割く必要がある?日本映画史上燦然と輝く超駄作映画「千年の恋 ひ...
◇読んだ本の感想。

◇ ジャン・ラスパイユ「引き裂かれた神の代理人 教皇正統記」

ヨンデモ本のご紹介。最初は「ダ・ヴィンチ・コード」風トンデモ歴史小説本かと思った。うーん、まあそうじゃないとも言えないけれど、こっちの方がだいぶマトモな系統ですな。本来ならば小説にする内容じゃないだろうが、   失われた伝統や忘れ去られた史...
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◇ 梨木香歩「家守綺譚」

ヨンデモ本のご紹介。いいね。こういう作品は。ヨンデモというより、もう一段ランクを上げたい感じ。地味ーな話なので、好き嫌いはあるだろうが、いい意味でじっとりとしたこの感じは好きだ。「村田エフェンディ滞土録」の前半の雰囲気と似ている。漱石の時代...
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◇ 宮部みゆき「孤宿の人」

いや、やっぱりすごいわ。宮部みゆき。凄いとは言わないがすごい。数年前に「ぼんくら」を読んだ時は本を置けなかった。最後まで夢中になって読んだ。高校の時に「風とともに去りぬ」を読んだ時と同じくらいの夢中度。目が離せなかった。こないだの「火車」は...
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◇ 「ちくま日本文学全集 20 尾崎翠」

これを読んだのは、とにもかくにも、群ようこが「第七官界彷徨」について、「日本の小説はこの一作でいいとすら思ったこともある」と書いているというのを読んだから。そこまで惚れられる小説はどんなんだろうと思うじゃないですか。群ようこ自体を読んだこと...
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◇ 宮尾登美子「序の舞」

上村松園の伝記風小説。人の名前は若干変えられている。(主人公は上村松園→島村松翠、本名の津禰→津也など)宮尾登美子は「蔵」が好き。「蔵」は相当に好きだ。が、他に読んだ1、2冊はどうも湿度が高くて気に入らなかった気がするな。何を読んだかはかな...
◇読んだ本の感想。

◇ 「西遊記 上下  中国古典文学大系 31 32 」(平凡社)

西遊記を読んだ万人が思ったであろうことをわたしも言う。――三蔵ってば何たるヘタレ!それにくらべて孫悟空の何とかっこいいことよ。成立があやふやな話なので、多分グダグダな話なのだろうと思ったら、読みやすかったので意外。でもこれはある程度ダイジェ...
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◇ 重松清「流星ワゴン」

ヨンデモ本のご紹介。このくらいになるとご紹介も何も、今さら、だよね。世評があまりにも(?)高いので読んでみたんだから。ベストセラーになった本なのかな?何だか一時期、あちこちで名前を見ていたような気がする。初重松作品。ベストセラーになっていた...