◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 西岡常一他「木のいのち木のこころ」

美しい本だ、と思った。何が美しいといって、天の巻と地の巻のハーモニーが美しい。この本は元々、「木のいのち木のこころ 天の巻」(西岡常一談・塩野米松構成)「木のいのち木のこころ 地の巻」(小川三夫談・塩野米松構成)「木のいのち木のこころ 人の...
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◇ コニー・ウィリス「ドゥームズデイ・ブック」

疲れた。読み終わった時が寝不足だった、という理由もあったかもしれないけど、読了後、どっと疲れた。そんなに一気読みをしたわけではないのだが……翻訳もので600ページ超、2段組。読んだのは100ページか200ページくらいずつ。トータルで6時間内...
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◇ 藤森照信他「西洋館デザイン集成 1 ドーム・塔.柱.天井.照明」

1988年出版当時は、(知名度的に?)まだ写真家の増田彰久さんが著者1。というよりむしろ、写真がメインの本で、藤森さんが書いている文章なんてものすごく少ない分量だから、藤森さんが著者2なのは当然かな。大判と書いてあったが、図書館で実物を見て...
◇読んだ本の感想。

◇ 若桑みどり「クアトロ・ラガッツィ」

(この記事は、それはそれは長い……。)今はもう亡き、若桑みどりの力作。この人は「フィレンツェ」(世界の都市の物語)が大好きだった。フィレンツェ―世界の都市の物語 (文春文庫)posted with amazlet at 09.03.22若桑...
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◇ 阿川佐和子「スープ・オペラ」

タレント・エッセイストとしての阿川佐和子に対する印象は、良い。テレビでちらちら見る時も、すっきりさっぱりな感じだし、エッセイは面白い。「ああ言えばこう食う」なんか、ぶわっはっは、と笑わされたこと数度。彼女が長く続けている(続けていた?)イン...
◇読んだ本の感想。

◇ 佐伯一麦「鉄塔家族」

佐伯一麦は5冊読んだ。そのうち「遠き山に日は落ちて」「少年詩篇」は寂しげだけどもほんのり明るさがある話。今回の「鉄塔家族」は、ほのぼのとしたエピソードが大部分でありつつも、痛い話。「木の一族」はもっと痛い。(残り1冊の「蜘蛛の巣アンテナ」は...
◇読んだ本の感想。

◇ ラルフ・イーザウ「暁の円卓 1&2(全9巻)」

1巻読了時点で、長々と感想(?)を書いたんだけど、2巻を読み終わって全部破棄した。2巻読了時点での感想が「単に面白くない」に変わってしまったので。今まで読んで来た「盗まれた記憶の博物館」「ネシャン・サーガ」「パーラ」は、どこがいいのかわから...
◇読んだ本の感想。

◇ デヴィッド・ウォーンズ「ロシア皇帝歴代誌」

タイトルからのイメージよりは読みやすかったけど、それほど面白くもなかったので別にヨンデモ本でもないんだが……どうしても気になった部分があったので。ピョートル大帝統治時の経済と社会を半ページくらいで書いている所なんだけどね(128p)、   ...
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◇ 赤瀬川隼「球は転々宇宙間」

「野球小説の最高峰」という言葉に釣られて読んでみた。そもそも野球小説ってどんなもんをいうんだろう。野球マンガなら例えば「ドカベン」。ドラマなら「ルーキーズ」。(見たことないけど。)小説も、近年は「バッテリー」とかけっこう人気あったな。(読ん...
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◇ 白洲本。

白洲次郎関連本は3冊買ったな。そのうちの1冊は薄っぺらくてアカンかった。ちなみにそれは馬場啓一「白洲次郎の生き方」。これは止めておいた方がいい。……と書いて、アマゾンを見てみたら、レビューでみんなが激怒していて笑った。わたしが読んだのはずい...