◇読んだ本の感想。

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◇ 藤森照信「天下無双の建築学入門」

ヨンデモ本。自在に書いたエッセイ。やっぱり上手いです、この人。読ませるのが。建築の話を読みたい人じゃなくて、藤森照信を読みたい人はこれを読んで欲しいなー。まあ、もちろんこれも建築関係の話なんですけどね。でもこの本の真骨頂は、建築関係の知識の...
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◇ 「赤瀬川原平の日本美術観察隊 その1」

赤瀬川さんは好きでけっこう読んでいるし、この本もなかなか良かったけれど、彼はわりあいに際限なく原稿を引き受けちゃう傾向があるので、マンネリ化しがちなんだよね。あるジャンルを書き始めてしばらくすると、時々外れがあります。だが、特異なジャンルを...
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◇ 梨木香歩「水辺にて on the water off the water」

ヨンデモ本。エッセイ集。この人については何度も書いている気がするけど、今回もやっぱり同じことを言う。いい書き手だ。「作品」と感じるほどのエッセイはとても数が少ない。すでに古典になっているようなものは別にして。……ま、わたしがどれだけエッセイ...
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◇ ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」

池澤推薦の本で、「西洋文明の優勢はどこから来ているのか」を書いた本だというので、飛びつくように読んでみたのだが、期待したほどの内容ではなかった。もう少し結論部分を前面に出して欲しいというか。なんか羅列部分が多くて。(検証部分というべきなのか...
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◇ ローレンス・ブロック「酔いどれ探偵マット・スカダーシリーズ」

去年の暮れあたりから読み始めたシリーズ。あれっ、まだそんなもんか?2年近く読んでるような気がするが。1作目「過去からの弔鍾」から16作目の「すべては死にゆく」までようやく読み終わった。ハードボイルド?サスペンス?ビターな……ビタースウィート...
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◇ 小野理子「女帝のロシア」

ヨンデモ本。「新書はこうあるべき」という本を久々に読んだ。わたしの新書の定義は「本来難しい内容を、専門家がとっつきやすく書く一般向け入門書」なので。ロシア文化学専攻の学者が書いたエカテリーナ大帝をメインにした物語風歴史。面白かった。最近、新...
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◇ 池澤夏樹「海図と航海日誌」

タイトル的にはヨット旅行かなんかのエッセイかしらん、というところだが、これが実は本人の読書歴を軸にした自伝(?)。まあ自伝とまではいかんけれども(池澤は自分のことを書くのが嫌いだそうだ)書物の海を旅した記録と、そこで出会った何冊かの重要な本...
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◇ 服部ゆう子「ラット一家と暮らしてみたら」

ヨンデモ本。池澤推薦。今まで池澤推薦の本を何冊も読んで来たが、素直に面白いという意味ではもしかして一番だったかもしれない。わたしは本を、家でも外でも読む。家で読むのは小説。小説は一気に読まなければ面白さは半減だと思っているし、その没頭が読書...
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◇ 灯台へ/サルガッソーの広い海 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-1)

文学全集の編纂。なんていうものは、それが出来る知識がある人にとっては楽しい仕事であろう。選ぶのはもちろん難しいだろうけど、「個人編集なんだ!」と開き直って、後はこころゆくまで自分のシュミに従う。こりゃ楽しいさー。まあ、それほど簡単に開き直れ...
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◇ 高島俊男「本が好き、悪口言うのはもっと好き」

読んだ。本が好き、悪口言うのはもっと好き (文春文庫)posted with amazlet at 09.09.23高島 俊男 文藝春秋 売り上げランキング: 146449Amazon.co.jp で詳細を見るうーむ。これって……知識レベル...