◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ ノーマン・メイラー「裸者と死者」

アメリカ文学最短コース遍歴中。……大変でした。集英社の世界文学全集で読んだんだけど、これは上下組で解説まで含めると635ページまである。しかも内容が戦争もので、あっさりとした描写を大量に積み重ねるタイプの小説、基本的に、目に見えるほど話が動...
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◇ アン・ライス「幻のヴァイオリン」(しかし112ページまで)

ううう。わたしが最も読んではいけないものを読んでしまったぁぁぁぁぁ……訳者の浅羽莢子さんには、シャーロット・マクラウド「セーラ・ケリングシリーズ」を訳してもらった恩がある。それもあって、わりと無防備に(信頼感をもって)読み始めたのだが……十...
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◇ 辻 邦生「ある生涯の七つの場所」(全8巻)

全8巻を――2006年11月に第1巻「霧の聖マリ」読了だから、うおう、4年半かけて読み終わった。今更ですけど、これはきちんきちんと続けて読むべきでしたな。一挙に全部、ではなくていいけど少なくとも1ヶ月に1冊くらいのペースにはしておくべきだっ...
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◇ シンクレア・ルイス「本町通り 上中下」

上巻を数か月前に読み、中巻下巻は最近読んだ。まあそういう読み方をしても特に問題ないような内容だった。これ、このページ数を必要とした話かなー。都会女のキャロルが田舎町に嫁に来て、その場所とそこに住む人々を“より良く”変えようと足掻いたあげく、...
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◇ 秦 新二「文政十一年のスパイ合戦 ―検証・謎のシーボルト事件―」(附・みなもと太郎「風雲児たち」)

タイトルとは逆に、「風雲児たち」から触れさせていただく。風雲児たち (1) (SPコミックス)posted with amazlet at 11.06.18みなもと 太郎 リイド社 Amazon.co.jp で詳細を見る「風雲児たち」とは漫...
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◇ 平出隆「ベルリンの瞬間」

それほど言いたいことはないが……。とりあえず平出隆の現行の著作はツブしたぞ、と。で、今後もおそらく追って行くぞ、と。そういう意味で書いておく。※※※※※※※※※※※※ベリルン。には行ったことがない。ドイツ語圏には今まで近寄ったことがなく、今...
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◇ ジェーン・オースティン「高慢と偏見 上下」(岩波文庫)

10年以上前に原著を眺めた。以来、一度ちゃんと読まなあかんなー、と思っていたのだが、今回ようやく。まあその前に映画も見てるしね。プライドと偏見 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 posted with amazlet at 1...
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◇ ミネット・ウォルターズ「囁く谺」他

“英国ミステリの新女王”などという惹句が与えられているとしたら、読まずに通り過ぎることはどうしても出来ないじゃないですか。なので、読んでみた。「氷の家」「女彫刻家」「鉄の枷」「昏い部屋」「囁く谺」と順番に。――いやまあ、巧いけど。相当いい意...
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◇ 恒川光太郎「雷の季節の終わりに」

この作品を読みながら、ものすごく思い出していた書き手がいた。三崎亜記。「となり町戦争」の人。という方が一般的には通りがいいだろうが、わたしにとっては「失われた町」の方が印象が強い。彼と彼女は、言わば書き手としての兄妹(姉弟)。―――――――...
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◇ ヒルトン「チップス先生、さようなら」

ああああ、しまった。失敗したー………………。小説――物語というものはですね。タイミングというか、鮮度が大事でね。切ってはいけないところで切ってしまうと、それはもうものすごく価値が下がってしまうのだー。108ページの小説の。96ページまで読ん...