◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 有川 浩「図書館内乱」(図書館戦争シリーズ2)

勇気をもって2巻に進んでみました。おや?おやおや?前回はアクションを飾りにつけたラブコメだった。今回は、むしろラブコメを飾りにつけた、えーと、謀略小説?微妙に芸風がシフトしてるぞ。……そのおかげで、「1巻の甘甘ぶりを6冊ひっぱったらどうしよ...
◇読んだ本の感想。

◇ マルセル・プルースト「失われた時を求めて」(集英社・全13巻)

あー、ようやく読み終わった。13巻を1年半くらいかけて読み終わった。まあ全体的に……言うたら「おきゃあがれ!」って感じかねー。いや、翻訳はエライと思う。こんな退屈な話を、それでも延々と13巻まで読ませたんだから。文章としては読める。むしろ読...
◇読んだ本の感想。

◇ 有川浩「図書館戦争」(図書館戦争シリーズ1)

こ れ は オ モ シ ロ イ 。大変笑える。まあ言うたらそれでもラノベやろー、という先入観は確固としてあったわけだが……なので、地雷踏む気満々でしたよ。タイトル的にも、設定だけで話を引っ張っちゃうような薄いストーリーなんじゃないの?と思っ...
◇読んだ本の感想。

◇ コールドウェル「タバコ・ロード」

アメリカ文学最短コース遍歴中。……これは不条理ドタバタコメディってことでよろしいか?っていうか、そう言う風に読まなきゃ読めないよ。これ。舞台化されてロングランをとった話だと概要に書いてあった。ゆえに読みながら、頭の中でドタバタ喜劇の舞台とし...
◇読んだ本の感想。

◇ 森茉莉「恋人たちの森」

「ボッチチェリの扉」「恋人たちの森」「枯葉の寝床」「日曜日には僕は行かない」の中編4編が1冊になったもの。森茉莉はここのところエッセイを何冊か読んで来たわけだが、耽美小説家としての彼女に出会うのはこの本が初。1編目……あら、意外と普通だなあ...
◇読んだ本の感想。

◇ 竹下節子「聖者の宇宙」

この人の著作は3冊目。そして、多分記事にあげるのは初めてだと思う。実は1冊目から面白かった。「からくり人形の夢  人間・機械・近代ヨーロッパ」。これは4年位前に読んだもので、全く期待しないで読み始め、相当気に入ったのだが、――著者の立ち位置...
◇読んだ本の感想。

◇ アゴタ・クリストフ「悪童日記」

佐藤亜紀が推薦しているので一体どんな曲者が出て来るのかと思いきや。(と、前にも言ったな、自分。)一行目が「ぼくらは<大きな町>からやって来た」と始まった時は、童話仕立てか?と大変びっくり。こめんどくさい小説を覚悟していた身には、大変読みやす...
◇読んだ本の感想。

◇ 磯田道史「武士の家計簿 加賀藩御算用者の幕末維新」

新書が映画の原作になる日が来ようとは……という言い方は大袈裟かもしれないが、聞いた時に驚いたのは事実。映画は見ていないので、出来がどうだったかはわからないけれど、昨今の、マンガ→ドラマ→映画という決まり切った流れの中では元ネタとして大変ユニ...
◇読んだ本の感想。

◇ パウロ・コエーリョ「アルケミスト」

すごく好きだった。とても愛おしい一文がある。その一行を指で撫でたくなったくらい。……が、やはり物語というものは。その一文を取り出しただけでは書かれたものは伝わらない。わたしが読んだのは角川文庫版で、背表紙に書かれた概要にその一文も含まれてい...
◇読んだ本の感想。

◇ O・ヘンリ「O・ヘンリ短編集 一」

アメリカ文学最短コース遍歴中。あまり言うべきことはないが……“アメリカ文学として読んでいる”本としては、これが多分7冊目くらい。もしかすると、初めて面白いと言える本なのではないか。まあねー。面白本の出現率は、日本文学も似たようなもんかもしれ...