◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 赤瀬川原平「赤瀬川原平の日本美術観察隊 其の2」

「赤瀬川原平の日本美術観察隊 其の1」は3年前読んだ。其の2もねー。悪くはなかったけどねー。でも1があって2だから、驚きがない分、感動がない。すでに知っている物件もそこそこあったし。物件として、これというものを一応抜いてみる。長谷川等伯「松...
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◇ 米沢穂信「愚者のエンドロール」

これは古典部シリーズの2作目。一作目の「氷菓」でも感じたことだけど、……少し設定を無理しすぎじゃないかね、ヨネザワさん?「氷菓」を読み終わったところで感じたことは、小鳩君と小佐内さんシリーズの前段階だな、ということ。主人公の性格が相当にかぶ...
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◇ リラダン「未来のイヴ 上下」

わたしはタイトルを見て、てっきりSFだと思っていた。そうしたら、岩波文庫で訳文は旧仮名遣い、うわー、イメージ全然違うやーん。違和感を持ちつつ読んでみた。その違和感が、最後まで解消されない作品でしたな。読みながら「作者は一番どこを書きたくて書...
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◇ 宮本昌孝「義輝異聞 将軍の星」

あえて書くほどの内容ではないのだがー。「剣豪将軍 義輝」の番外編。さくさく読めて面白かったけど、それだけ。短篇7篇のうち、義輝が出て来るのは2篇くらいなのかな。その他は死んだ義輝を懐かしむ家来たちの話が2、3篇、残りは「剣豪将軍 義輝」に出...
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◇ 恩田 陸「ネバーランド」

読んでて何度もトリハダが立った。コワくて。(もっとも、読んだのは8月中旬にもかかわらず、最高気温が24℃の日だったが)でもホラーというわけではない。ミステリっぽい雰囲気も漂うけど、ミステリではない。しかし何でもないところがなんでこうコワイか...
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◇ 平安寿子「こっちへお入り」

熱心なファンではないが落語は好きなので、モチーフとしてこの程度使われているのであればわりあいに楽しめる。意外に知らないっぽい話がいくつもあってびっくりした。寄席に行ったことも何度かはある。東京在住ならもう少しちょくちょく行くんだけど。でもテ...
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◇ ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」(新潮文庫 上中下 原卓也訳)

はるか昔、中学校の頃。井上ひさしの「家庭口論」というエッセイを読んでいて、彼が「カラマーゾフの兄弟」をえらく褒めていた。これこそ小説だ!おれもこのくらいのものを書けたら死んでもいい!と。それから数十年。ようやく読んでみました。……うーん。ま...
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◇ エリス・ピーターズ「修道士カドフェルシリーズ」

全20巻……らしい。そんなに読んだかな?でもとにかくシリーズ読了。最初はミステリだと思っていたので、一気読みで読んでいた。しかし数冊読んで気付いたが、話がけっこうタルい。何冊目かからは持ち歩いて読んだ。これはね。キャラクターは好きなんだけど...
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◇ アゴタ・クリストフ「昨日」

小説としては「悪童日記」に連なる系譜。三部作に続く4作目なのか、という期待もされたようだが、作者本人は別のものだと言っている。だが、彼女の作品はその人生から直接生まれるものだから、別のものと言えば別のものなんだけど、続編と言っても間違いでは...
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◇ 高島俊男「お言葉ですが……」他

さらば高島俊男よ!3年くらいかけて高島俊男の本を20冊ほど読んだ。図書館の所蔵本を完全にツブしたわけではないが、興味を惹かれるタイトルとしては読み終わったので終結宣言?を出したい。……小骨の多いおじいさん、という感じではありましたけどね。わ...