◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 「夏目漱石全集 4 虞美人草 坑夫 (ちくま文庫版)」

「虞美人草」、久しぶりに読んだー。やっぱり漱石は面白いなあ。蔵書なので一度は読んだはずだが、はるか昔でもあり内容はほぼ覚えていなかった。女主人公が美しく、毒があって、めんどくさい女だった気が……程度しか。虞美人草はヒナゲシ。ヒナゲシという花...
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◇ 木々康子「林忠正とその時代 世紀末のパリと日本美術」

1987年出版の本。女性学者の人文書が出るのは、この年代では珍しいかもなあ……と思いながら読み始めたが、読んでいるうちに学者ではなくて、林忠正の小説を書いた人という情報が出て来て「おや」と思い、さらに途中であとがきを読むと、「祖父林忠正」と...
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◇ 中村弦「ロスト・トレイン」

はるか昔――な気でいたが、「天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語」を読んだのは2017年でそこそこ最近でした。7年前を最近というかは人によるだろうが。「天使の歩廊」は日本ファンタジーノベル大賞受賞作。まあまあ好きだった。今作は2作目。いい意味...
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◇ 万城目学「ヒトコブラクダ層ゼット」

万城目学は8年前にそれまでの出版はたしか全部読んで、ひとまず終了。課題図書リストの順番が回ってきたらまた読もう。で、今回課題図書リストの順番がきた。「バベル九朔」「パーマネント神喜劇」「べらぼうくん」と読んで来て、本作が(わたしが再会した後...
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◇ 千田嘉博「真田丸の謎 戦国時代を「城」で読み解く」

前に千田さんの本を読んだ時には、テレビで見るイメージとはかけ離れたガッチガチの文章で若干腰が引けた。2冊目であるこれもガッチガチかと思ってちょっと怖々だった。そしたらこっちは話し言葉で柔らかく、初心者向けでしたねー。前のも新書だった気がする...
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◇ 星亮一「最後の幕臣 小栗上野介」

小栗判官と小栗上野介の区別がついていないので、小栗上野介のことを読んでみようと思って、ここ半年か一年くらいで数冊読んだ。あちこちでちらほら名前は見るんだけど、何をやった人かはほとんど書かれませんよね。幕末の幕府側は江戸無血開城の勝海舟くらい...
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◇ 塩野七生「ローマ人の物語 1 ローマは一日にして成らず」

これは蔵書なのよ。で、本棚に入っているということは少なくとも一度は読んだはず。わたしは「本は文庫で買う」が掟だったので(今もそうだが、今は年に1、2冊しか買わない)「ローマ人の物語」が出た時、文庫化するまで読むのを我慢していた。ところが待ち...
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◇ 根本聡一郎「プロパガンダゲーム」

とあるきっかけがあって読んでみた。多分普通に暮らしていたらわたしの視野には入ってこないジャンルの本。なかなか面白かった。正直、大学生の話で――就活生の話で、これはわたしには楽しめるのか?とだいぶ疑いながら読み始めたが、予想より面白かったです...
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◇ コリン・ホルト・ソーヤー「旅のおともに殺人を」(「海の上のカムデン」シリーズ)

コージーミステリが好きだが、コージーミステリが全て好きかというとそれは違う。むしろコージーミステリは、ジャンルとしてはいろんな意味でアマイから、好きと言える範囲は狭い。そのなかで、このシリーズはかなり好きだった。「海の上のカムデン」シリーズ...
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◇ 高橋克彦「天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男 九戸政実 上下」

これ、新聞連載だと思い込んでいたんだけど、違うようだね。だったらなあ……もうちょっと短くしてくれても良かったような。単行本で上巻634ページ、下巻567ページあるんだよ。正直飽きた。特に上巻がね。おそらく史実でもずーっと本家とぐだぐだやって...