◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 根本聡一郎「ウィザードグラス」

根本聡一郎2冊目。デビュー作の「プロパガンダ・ゲーム」もなかなか面白かったのよ。でもどっちが好きかって言ったらこの作品の方が好きかな。兄弟の関係性とか、心情的な部分が多かった。この話はSNSをテーマにした陰謀サスペンス。とはいえ、話としては...
◇読んだ本の感想。

◇ 佐藤昌介「渡辺崋山」

安定と信頼の吉川弘文館人物叢書。長いシリーズなので出版は遠い昔。とはいえ現在もシリーズは出続けており、いずれギネスにも乗るのではなかろうか。がんばって欲しいものです。この本自体は昭和61年刊。1986年。まあ40年前ですか。40年の間に研究...
◇読んだ本の感想。

◇ ファーブル「ファーブル昆虫記 第1巻上」

ファーブルが書いたファーブル昆虫記。みなさんご存じですね。が、わたしはそんなに馴染みはなくて。子供の頃に家に1冊あったんだけど、本の虫だったわたしにしてはほとんど読まなかった。1回か2回読んだきり。それも小学校高学年になってからだから、ほん...
◇読んだ本の感想。

◇ 萩耿介「松林図屏風」

いやぁ、面白くなかったね!わたしが面白くない判定をする小説は多く、そのうちけっこうな割合がジャーナリスト出身の作家。この本も半分くらいまで読んで、どうにも読みにくくて奥付をチェックしたら作家の経歴が共同通信社勤務。実際に記者だったのか不明だ...
◇読んだ本の感想。

◇ 「夏目漱石全集 4 虞美人草 坑夫 (ちくま文庫版)」

「虞美人草」、久しぶりに読んだー。やっぱり漱石は面白いなあ。蔵書なので一度は読んだはずだが、はるか昔でもあり内容はほぼ覚えていなかった。女主人公が美しく、毒があって、めんどくさい女だった気が……程度しか。虞美人草はヒナゲシ。ヒナゲシという花...
◇読んだ本の感想。

◇ 木々康子「林忠正とその時代 世紀末のパリと日本美術」

1987年出版の本。女性学者の人文書が出るのは、この年代では珍しいかもなあ……と思いながら読み始めたが、読んでいるうちに学者ではなくて、林忠正の小説を書いた人という情報が出て来て「おや」と思い、さらに途中であとがきを読むと、「祖父林忠正」と...
◇読んだ本の感想。

◇ 中村弦「ロスト・トレイン」

はるか昔――な気でいたが、「天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語」を読んだのは2017年でそこそこ最近でした。7年前を最近というかは人によるだろうが。「天使の歩廊」は日本ファンタジーノベル大賞受賞作。まあまあ好きだった。今作は2作目。いい意味...
◇読んだ本の感想。

◇ 万城目学「ヒトコブラクダ層ゼット」

万城目学は8年前にそれまでの出版はたしか全部読んで、ひとまず終了。課題図書リストの順番が回ってきたらまた読もう。で、今回課題図書リストの順番がきた。「バベル九朔」「パーマネント神喜劇」「べらぼうくん」と読んで来て、本作が(わたしが再会した後...
◇読んだ本の感想。

◇ 千田嘉博「真田丸の謎 戦国時代を「城」で読み解く」

前に千田さんの本を読んだ時には、テレビで見るイメージとはかけ離れたガッチガチの文章で若干腰が引けた。2冊目であるこれもガッチガチかと思ってちょっと怖々だった。そしたらこっちは話し言葉で柔らかく、初心者向けでしたねー。前のも新書だった気がする...
◇読んだ本の感想。

◇ 星亮一「最後の幕臣 小栗上野介」

小栗判官と小栗上野介の区別がついていないので、小栗上野介のことを読んでみようと思って、ここ半年か一年くらいで数冊読んだ。あちこちでちらほら名前は見るんだけど、何をやった人かはほとんど書かれませんよね。幕末の幕府側は江戸無血開城の勝海舟くらい...