◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 万城目学「ザ・万遊記」

この人の小説は、好きって程じゃないけど読んでいる。多分今後も読むと思う。エッセイはちょっと好き。実は内容は薄いイメージがあるけど、今回のこの本を読んで、意識して素直に書いてるんだなあと少し認識を新たにした。今回面白く読んだのは第2章。主に読...
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◇ 谷沢永一・渡部昇一「いま大人に読ませたい本」

「人間通」の谷沢永一と「知的生活の方法」の渡部昇一。どっちもはるか昔に読んだものだが、どちらにもあまり感銘は覚えず。今回のこれは北村薫(最近ご無沙汰だが、今から十年ほど前に出会って当時はとても好きだった作家)の推薦図書だったので読んでみた。...
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◇ トニ・モリソン「ビラブド」

アメリカ文学(を最短コースでちまちまと)遍歴中。これも話としては苦いが、アメリカ文学初期の(わたしが読んで来た何冊かにおいて)苦味はだいぶ影をひそめたな。読むものとしてはあまり苦痛なく読めた。ひりひりするようなドライさから、ようやく湿度を含...
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◇ 司馬遼太郎「竜馬がゆく」

単行本で5巻。二段組だが、日本の小説だし、そんなに時間はかからないだろうと思ったら、予想の倍くらい読むのに時間がかかった感じ。1冊5時間くらいかね。もうちょっとかね。まあ司馬遼太郎は超有名で、書くものも安定の面白さ、しかしそれがゆえにあまり...
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◇ 有吉佐和子「華岡青洲の妻」

映画とかドラマとかで散々聞いてた気がするタイトルなので、大作かと思っていたら、分量的にもそうでもないんですね。そういう意味では若干肩すかしか。もっとがっつりした話かと。面白かったことは面白かったが。でも今まで読んだ「悪女について」「開幕ベル...
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◇ 恩田陸「蛇行する川のほとりで」

この作品は、少女小説とホラーと詩情とミステリがうまく融合したと思う。うーん。「ネバーランド」と対をなす作品というべきか。あっちは少年の話ですよね。実は読み終わってから数日経ってしまったので、細かい部分はもう忘れている。……なので語るべきこと...
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◇ 黒川創「かもめの日」

テレシコワの「ヤー・チャイカ」から話は始まる。そういう方向の話だと思っていなかったので、がぜん興味が湧く。だがテレシコワの話はいい加減なところで切り上げられ、あとは予想通り現代日本の話に戻って来る。読んだばっかりなのにもう忘れてしまったが、...
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◇ 松井今朝子「そろそろ旅に」

久々にがっつり面白い。十返舎一九の伝記小説。いや、伝記小説という言葉はないのか?でも伝記で小説だよなあ。わたしは十返舎一九、完全に大阪の町人としてイメージしていたので、駿河のお侍として出てきた時は、えーーーーーーっ!って。まあ作品を読んだこ...
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◇ 万城目学「ホルモー六景」

「鴨川ホルモー」の続編、というよりスピンオフ。「鴨川ホルモー」の内容をちょっと忘れているのでね……。脇役のことを書いた本作を存分に楽しめたとは言えないのだが。続けて読んだらもっと面白かっただろうな。たった2、3か月前に読んだ本のことまで忘れ...
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◇ 有吉佐和子「開幕ベルは華やかに」

有吉佐和子は以前「悪女について」を読んで、その巧みさに唸った。今回のこれも上手かったね。……上手かったけれども、若干尻すぼみだった感もあるか。犯人が誰かということと、その種明かしは意外だった。ただミステリとしてみればちょっとズルい気はするな...