◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 太田光「マボロシの鳥」

おや?おやおやおや。イメージとずいぶん違ったものを書いてますね。爆笑問題の太田だから、かなりひねくれたものを想像していた。毒のある、あるいは攻撃的な、多少の無理を感じる文学志向のものだろうと。そしたら意外にも、わりと素直な作風でね。基本はフ...
◇読んだ本の感想。

◇ 北村薫「続 詩歌の待ち伏せ」

昨今詩歌について書いてくれる人がめっきりいなくなったので――というのは嘘で、単にわたしが読んでないだけ――書いてくれるのはうれしい。北村薫は前歴が高校の国語の教師だったし、出身はミステリ作家だし、文学への誘いとしては最適の人だと思う。……願...
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◇ 池澤夏樹個人編集「世界文学全集 1-12 アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家」

モランテ「アルトゥーロの島」そうか。アルトゥーロはアーサーという意味なのか。という納得から始まったので、大変にとっつきやすかった。アルチュールであることは知ってたんだが。アーサー王と自分を同一視するあたり、中二病やなあ。実際この話は、かなり...
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◇ 宮崎市定「雍正帝 中国の独裁君主」

面白かった。小論系の本として久々に会心。宮崎市定は有名な中国歴史学者ですよね。昔々何冊か読んだことがある――と思って思い出そうとしてみてもなかなかタイトルが出て来なかったが、wikiを読んで気づきました。ああ。「隋の煬帝」だ。でも蔵書である...
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◇ 服部まゆみ「レオナルドのユダ」

はー……読むのが苦痛だった……。「文章が美しい」……と聞いたので読んでみたんだけどなあ……。こういう系か……。大変だった……。……何が大変だったと言って、その三点リーダの多用が……。つらい……つらい……。三点リーダを抜かして……ページ数を3...
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◇ ケント公妃マリー・クリスチーヌ「異国へ嫁した姫君たち ヨーロッパ王室裏面史」

10年くらい前にナポレオン三世皇妃ウージェニーの何かを読んでみようとしてようやく順番が回ってきた。この他に2、3冊、がっつりウージェニーについて読んだので、これで最後。1冊に8人の姫君の話。エカテリーナ2世、マリー・アントワネット、マリア・...
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◇ 池澤夏樹個人編集「世界文学全集1-11 クッツェー 鉄の時代」

読むのに苦労した……。ツライ話は嫌いでねえ……この話は最初から最後までツライ。うううう、と思いながら読んだ。訳が平易だったのが救い。全てが閉塞的状況。本人は病気で余命いくばくもない、娘は遠いアメリカに行って祖国には帰ってこない、家の敷地内に...
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◇ 恩田陸「八月は冷たい城」

これと「七月に流れる花」はそれぞれ独立して読めるけれども、前後編の趣があるから、「七月」→「八月」の順番で読むのが必須。これは小学校高学年くらい向けの話かな。ミステリーランドという30冊のシリーズの最後を飾る2冊。この顔ぶれが錚々たるメンツ...
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◇ 鹿島茂「モンフォーコンの鼠」

おや?鹿島センセ、小説ですか?でも「怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史」もけっこう歴史小説の趣があったからな。そこまで意外ではないか。と思い直した。しかしこの人は学者で、硬軟膨大な著書のほとんどがエッセイであることを考えれば、やはり挑戦である...
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◇ ニール・ゲイマン「北欧神話 上下」

ギリシャ神話はわりあい人生の早い時期に読んだ。小学生くらい。星も好きだったし、星の神話も好きだったし、星占いも好きだったし、花言葉も好きだったから。ギリシャ神話は咀嚼しやすかったけれど、ギリシャ神話に馴染んだ分、北欧神話はなかなか消化できな...