◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 辻由美「カルト教団太陽寺院事件」

およそ30年前と、比較的近い年代の虐殺事件にこういう言葉を使うのが不適当ということはあるだろうが、素直な感想としてはすごく面白かった。サスペンスフルで。特に序盤がぞくぞくしましたね。五里霧中の怖さを堪能させてくれた。とにかく死の状況が謎めい...
◇読んだ本の感想。

◇ 宮田珠己「モンタヌスが描いた驚異の王国 おかしなジパング図版帖」

つい先ごろ、海野一隆「地図に見る日本 倭国・ジパング・大日本」を読んだので、この本の目新しさが減じた。……って、上記の本は宮田珠己がおすすめしてた奴。これねー。宮田珠己のいい意味の駄文感がまったく出てない、食い足りない本だったよ。絵が主だか...
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◇ 柳広司「百万のマルコ」

タイトルにうっすら漂うハードボイルド臭。……と思ったのだが、そういうことはまったくなくて、普通の(?)マルコ・ポーロの話でした。マルコ・イル・ミリオーネですな。これは連作短編で、マルコ・ポーロが牢仲間たちに自分の体験を語る……というおそらく...
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◇ 池澤夏樹個人編集「世界文学全集Ⅱ-06 庭、灰/見えない都市」

キシュ「庭、灰」とカルヴィーノ「見えない都市」のカップリング。以前に「見えない都市」は読んだので、今回は割愛させてもらって「庭、灰」のみを読んだ。わけがわからなかった。ぼやっと始まり、しかも自分と母の関わりだから、つい先ごろ読んだオルハン・...
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◇ 柴田元幸「書き出し 世界文学全集」

おれをイシュメールと呼んでくれ。……といいたくなるよね、低音で。「白鯨」ですな。タイトル通り、世界の有名作品の書き出しを並べた本。各作品だいたい3ページ、長くても4ページくらいかな。読んでからけっこう驚いたのだが、全部柴田元幸がこの企画のた...
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◆ 特別展 ポンペイ

ポンペイも(巡回展が)何回か来ている気がするなあ。テレビでたまに特集もされるし。なんなら現地にも行ったしさ。とはいえ、宮城県美術館改修工事閉館前の貴重なヨーロッパなので見に行きますよ。期待よりは、ごくかすかーに展示品が地味だった。モザイク画...
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◇ 海野一隆「地図に見る日本 倭国・ジパング・大日本」

宮田珠己おすすめ本から。あの人、地図とか好きなんですよね。地図をフィーチャーしたエキシビはある。たまに。そんなに珍しくはない。この本はエキシビで講演をした時に喋った内容を書籍にまとめたものだそうだ。倭国というのは中国から見た日本、ジパングと...
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◇ 片桐はいり「わたしのマトカ」

現在最も書いて欲しいエッセイの書き手が片桐はいりである。だが旅に出にくい状況だし、その願いはかなわなかろう。これは「かもめ食堂」の時のロケで、1ヶ月強フィンランドに滞在した時の滞在記。マトカはフィンランド語で「旅」とのこと。マトリョーシカの...
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◇ オルハン・パムク「イスタンブール 思い出とこの町」

ジャンルとしては自伝であろうが……むしろ主役はイスタンブール。こういう焦点のずらし方は珍しいかもしれない。オルハン・パムクは「わたしの名は紅」「雪」「白い城」「赤い髪の女」と読んでこれが5冊目。今となっては総じて印象はいいんだけど、読んでる...
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◇ ダニイル・ハルムス/西岡千晶「ハルムスの小さな船」

ソ連の作家。(前代)ロシアの作家は有名な人がいくらもいるけど、ソ連の作家。ソ連の作家って知りませんよなあ。今後も読むことがあることがあるとは思えない。最初で最後のソ連の作家になるかもしれない。不条理で売っている詩人らしいから、ひよって、まず...