◇読んだ本の感想。

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◇ 藤森照信×山口晃「探検!東京国立博物館」

こないだ読んだ、同じカップリング(?)の「日本建築集中講義」は面白かった。二匹目のどじょうを狙ったのか、これも同じ趣向。手に取るまでは共著だと思わなかったから、不意をつかれて嬉しかったけど。が、前作よりはだいぶ面白さが劣るなー。前作は1ヶ月...
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◇ 辻由美「炎の女 シャトレ侯爵夫人」

辻由美は翻訳家、ノンフィクション作家。1年ほど前に出会って面白かったので、著作はほぼ全部ツブしている。最初に読んだのが「翻訳史のプロムナード」、これで名前を知ってから、シャトレ侯爵夫人のことは気になっていた。ニュートンの学説をラテン語からフ...
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◇ 門前典之「屍の命題(シノメイダイ)」

誰だったか批評家の(本屋の店員さんだったかもしれない)オススメだったので読んでみた。バカミスだとも言われていたので覚悟していたのだが……なんだ。全然バカミスじゃないじゃないですか。ちゃんとした話。むしろ本格なんてこんなものでしょう。がっちり...
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◇ 金沢百枝・小澤実「イタリア古寺巡礼 シチリア→ナポリ」(とんぼの本)

とんぼの本を初めとする図説シリーズは好き。写真がきれいだし、切り取り方が好きなのよね。歴史、美術、旅がメインで。金とスペースが十分にあれば、シリーズ全部の中から好きなもの選んで大人買いしたい。多分軽く数十冊になるだろう。とはいえ、読み物とし...
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◇ 宮本百合子「伸子」(集英社日本文学全集35巻)

亡くなった叔父の蔵書であった日本文学全集を引き継ぎ、何十年もかけてちまちま読んでいる。全88巻。現在35巻目で、死ぬまで読み終わらないんじゃないかという観測が出て来つつ、35巻目にして初めて、「これは面白い!」と思った作家に巡り合った。(そ...
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◇ 梓沢要「百枚の定家 上下」

文庫版は上下巻。合計1000ページ。……あのなあ。こんなん、――書きすぎやねん。素直にいって書きすぎですよ。書きたい人なんだろうなあ。まあ書きすぎの部分もそこまでひどくはないが……しかしこの内容で4割減らして完成させてれば、話はすっきりする...
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◇ ウォルター・アイザックソン「レオナルド・ダ・ヴィンチ 上下」

まあけっこうなみっちりした評伝。単行本上下の各300ページ強。……頭では、300程度では「分厚っ!」と思わない気がするけど、実際のところは分厚さにひるんだ。この上下巻を、風邪を引いて寝ている5日間で(この本だけなら正味10時間くらいで)読め...
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◇ 柳広司「贋作『坊ちゃん』殺人事件」

上手に話を作る柳広司。5、6作順番に読んで来たが、今のところ不満に思う出来はないですよ。みんな水準以上。スゴイ。特に今作は漱石のパスティ―シュもやっているから、そういう意味でも楽しめた。ま、わたしは坊ちゃん派ではなくて猫派ですけれども。でも...
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◇ 「有頂天家族公式読本」

まあありがちなムック本だが、内容に愛があふれていて面白かったので。著者名に森見登美彦と並んで「有頂天家族親衛隊」とある。2013年発行の本だからアニメ発売のタイミングでしょうね。アニメの話も出て来るが、アニメべったりの内容でもなく、まあ原作...
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◇ 池上永一「ヒストリア」

表紙が傭兵みたいな人だったから、久々にライトノベル物かと思った。池上永一は多分全ての著作を(図書館から借りて)読んでいるが、この人は昔、沖縄物とライトノベル風の戦記物?の二本立てだったんだよね。わたしは戦記物はそこまで好きではなく沖縄だけ書...