◇読んだ本の感想。

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◇ 清水義範「読み違え源氏物語」

清水義範はずっと前に何冊か読んだ記憶。そこまで悪くはないがわたしには……という感じだった。タイトルからして源氏物語についてのエッセイかと思ったのよね。源氏物語をツッコミを入れつつ読む。そういう読み方も楽しそうだ。ツッコミの方向さえ自分に合え...
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◇ 池澤夏樹個人編集「世界文学全集Ⅱ-10 ナボコフ 賜物」

うわ、来たよ、こんな厚いの。がっつり単行本で600ページ。勘弁してよ、池澤さん。全集にこんな厚いの選ぶのは迷惑行為。と思ったが、なんとかぎりぎり、読みました。読んだといえるほどではないけど。全体的に何が書いてあるかはほとんどわからなかった。...
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◇ 小林恭二「この俳句がすごい!」

現時点ではいい年のおっさん(時々テレビに出て来る)だが、わたしがこの人を初めて読んだのは6年くらい前で、それがデビュー作だったもんだからまだ30代くらいのイメージなんだよなー。この人は俳句関連本も何冊も書いているけど、最初はものすごく謙遜し...
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◇ 森見登美彦「新釈走れメロス 他四篇」

長年、パスティ―シュとかパロディの存在意義を疑問に思い、考え続けて来たのだが……この本を読んで結論が出た。好きな作家が書けばパロディも面白いのだ。今までパロディ、パスティ―シュって面白いの?という方向から読んでみた本で面白いと思った本はあま...
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◇ 雨穴「変な家」

Amazonで見かけて面白そう!と思って課題図書にリストアップして、――課題図書に入れると実際に読むまで8年くらいかかるのが常なのだが、夕食の席でたまたま話したところ家人の蔵書であることが判明し、存在に気づいてから読み終わるまでおよそ3時間...
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◇ 門前典之「建築屍材」

こないだ初門前典之作品として「屍の命題」を読んだ。バカミスと聞きつつ読んでみたけどなかなか面白くて、2冊目の本作も期待していたのだが、……これはあかんなあ。いけません。「屍の命題」は自費出版したものが後に通常出版されたようなんだよね。そして...
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◇ 柳広司「パルテノン アクロポリスを巡る三つの物語」

この人はここ数か月で読み始めて、なかなか面白く読んでいる。4冊目くらいだが、安定していますね。今までの作品は主に歴史ミステリだった。だがここへきてミステリ要素なし。ギリシアを舞台にした時代小説というべきにやあらむ。時代小説という意味で若干内...
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◇ 平山優「武田三代」

違うんだ、平山優!「真田丸」での真田昌幸を含んだ国衆と信玄の関係性、それと平岳大の武田勝頼の演技が心に残ったので、おそらくその頃に武田氏関連本をさらっと漁ろうと課題図書にリストアップした。……え?真田丸、もう7年も前ですか?早いなあ。リスト...
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◇ 吉田修一「横道世之介」

吉田修一には良さそうなニオイを感じつつ、どうも後味が悪い話というか、ビターな、ハードボイルドな話を書く人なんじゃないかと疑って、読むにあたっては腰が引けていた。いつガツンと来てもおかしくない。そうしたら、世之介のほのぼのとした日常がずっと展...
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◇ ヤコブス・デ・ウォラギネ「黄金伝説 1」

キリスト教についての本は折にふれて多少は読んできていたが、まあ若い頃は、かな。久々だ。中世の、合理的な思考をする以前の時代の宗教書は面白いんだよね。どうしてそういう考え方になる?とも思うし、妙に可愛いときもあるし、古代日本の古拙な世界に通じ...