◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ ロレンス・ダレル「アレキサンドリア四重奏」

「ジュスティーヌ」「バルタザール」「マウントオリーヴ」「クレア」の4部作。(この4作が「アレキサンドリア四重奏」あるいは「アレキサンドリアカルテット」と呼ばれるのだと確認するまで少々手間がかかった)恩田陸が、とある場所で褒めていたので読んで...
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◇ 高野史緒「ムジカ・マキーナ」

なかなか凝った衣装をまとったエンタメなのか、あるいは捻らない作りの非エンタメなのか、読み始めはちょっと迷った。前者ですな。濃い系文章を取っ払えば、ストーリーは元気に飛び跳ねて、サービス精神旺盛だもの。佐藤亜紀のデビュー作を読んだ時にも思った...
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夢枕獏「神々の山嶺」

これが駄目だったら夢枕獏を見捨てようと思っていたのだが、これは良かった。少し持ち直し。北上次郎という書評家がえらく褒めていたので、おっかなびっくり読んでみた。別にそうびくびくしなくても良いとは思うが、「世に面白いと思える本は、実は自分の想定...
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◇ ヘッセ「ガラス玉演戯」

ヘッセは高校の頃にけっこう好きだった。……はずなのだが、今思い返して確実に読んだという記憶があるものというと、「車輪の下」「知と愛」と「クヌルプ」くらいか。しかも前二者については全く覚えてないな。でも「クヌルプ」は大好きだった。これだけはご...
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ジョン・ミリントン・シング「アラン島」

「アラン島」についての感想というより、最近旅行記をちょっとまとめて読んで、気づいたことがあったので、メモしておく。ま、そんな大した話ではないけれども。しばらく前に数冊、池澤夏樹あたりが推薦していた紀行文を読んだ。例えばコリン・サブロンの「ロ...
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◇ 岡野宏文・豊崎由美「百年の誤読」

100年間のベストセラーを読んで、読み手二人が素直な感想を述べた本。ちょっと面白かったです、自分の気持ちを代弁してくれてるようで。何しろ岡野宏文による前書きが嬉しかった。  >「ベストセラーの正体って、もしかして、ひょっとして、万が一、……...
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◇ 石川淳「至福千年」

わりあい素直に面白かった。舞台が幕末で、とっつきやすかったのも良かったのだろう。しかしこんな破天荒な話だとは思わなかったなあ。石川淳、イメージでは文学の人なんだけど、「荒魂」とこの作品を読んだ限りにおいてはむしろエンタメ。昭和40年初出か。...
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◇ 大江健三郎「ピンチランナー調書」

初大江健三郎。よく考えてみると、ノーベル文学賞作家ほとんど読んでないな。読んだことがある作家を数えると6人だったが、複数作品となるとヘッセと川端康成くらいだ。だいたい歴代受賞作家、名前を聞いたことすらない人ばっかりだわ。そう、それで「ピンチ...
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◇ 夢枕獏「あとがき大全」

うーん。……これは現在のわたしが最も読んではいけない夢枕獏だったか。彼の小説を何冊か読んで、今はその薄さが気になっている状態。エッセイ関連なら薄さも気にならないのではないかと思い、とりあえずこの本を読んでみたが、失敗だった。というのも、実は...
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◇ アリステア・マクラウド「彼方なる歌に耳を澄ませよ」

この前に読んだ短編集「灰色の輝ける贈り物」は今ひとつ好きではなかった。今回のこれは「好きか嫌いか」という観点で言ったら、そこそこ。良作かそうでないか、といったら確実に良作。読んで損はない。新潮クレスト・ブックス彼方なる歌に耳を澄ませよpos...