◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 磯田道史「武士の家計簿 加賀藩御算用者の幕末維新」

新書が映画の原作になる日が来ようとは……という言い方は大袈裟かもしれないが、聞いた時に驚いたのは事実。映画は見ていないので、出来がどうだったかはわからないけれど、昨今の、マンガ→ドラマ→映画という決まり切った流れの中では元ネタとして大変ユニ...
◇読んだ本の感想。

◇ パウロ・コエーリョ「アルケミスト」

すごく好きだった。とても愛おしい一文がある。その一行を指で撫でたくなったくらい。……が、やはり物語というものは。その一文を取り出しただけでは書かれたものは伝わらない。わたしが読んだのは角川文庫版で、背表紙に書かれた概要にその一文も含まれてい...
◇読んだ本の感想。

◇ O・ヘンリ「O・ヘンリ短編集 一」

アメリカ文学最短コース遍歴中。あまり言うべきことはないが……“アメリカ文学として読んでいる”本としては、これが多分7冊目くらい。もしかすると、初めて面白いと言える本なのではないか。まあねー。面白本の出現率は、日本文学も似たようなもんかもしれ...
◇読んだ本の感想。

◇ よしもとばなな「王国」全3巻(スピンオフを含めれば4巻?←未読)

初ばなな。……初めて読むには、すでに薹が立ってしまっていたのかもしれない……村上春樹とほぼ同じクサミを感じる。つまり「自分を可愛がりすぎ」。こういう雰囲気の一人称の小説だと、どうしたって語り手=作者じゃないですか。その読み方自体が間違ってい...
◇読んだ本の感想。

◇ ジョン・ダニング「死の蔵書」「幻の特装本」

この本は愛書家が嵩じて古書店主になった元刑事が主人公。本好き、にも色々あるが……色々あっていいのだが、愛書家というのは、その中で微妙に距離を感じる人種だ。物体としての本が好きな人たちってことですかね?この本を読んでいると、どうもそういう感じ...
◇読んだ本の感想。

◇ 恩田陸「小説以外」

これは珍しく我が蔵書。3年前に買った本。積読本の順番がこの度ようやく来て、読み終わった。小説以外 (新潮文庫)posted with amazlet at 11.08.17恩田 陸 新潮社 売り上げランキング: 230802Amazon.c...
◇読んだ本の感想。

◇ 堀田善衛「路上の人」

タイトルから、ホームレスの人たちをテーマにして現代日本の世相云々、という話かなー、と無意識のうちに思っていたが、これが中世キリスト教異端の世界を放浪者の視点からさらっと書く、という予想を裏切る展開。よく考えてみると、堀田善衛の頃はホームレス...
◇読んだ本の感想。

◇ 高野和明「幽霊人命救助隊」

うまいな、と思った。そのうまさはプロっぽいというよりは家庭料理的な旨さ。才走ったところはない。着実に話を積み上げる。実直。これよりわずかでも緩むとタダの話になってしまいそうだが、飽きっぽいわたしが文庫600ページを楽しく読めたんだから、リー...
◇読んだ本の感想。

◇ ジョン・バンヴィル「バーチウッド」(佐藤亜紀・岡崎淳子訳)

佐藤亜紀訳ということに重きを置きすぎたせいか、最初のうちは作者と訳者が二重写しになって困った。段々気にはならなくなっていくが。しかし今回の試み(バンヴィル作品を佐藤亜紀が訳すという)には1+1が3になるような錬金的成果はなかったかな。予想よ...
◇読んだ本の感想。

◇ 宮田珠己「ふしぎ盆栽 ホンノンボ」

またまた宮田のエッセイ。何と今回は珍しく、テーマがあるんだぞ!テーマは、タイトルにもあるように“ホンノンボ”です。なんじゃい、ホンノンボって?……この問いに対する正確な回答は、うーむ、今のところナイ。なぜならば、この本は「ホンノンボとは何か...