◇読んだ本の感想。

◇読んだ本の感想。

◇ 塩野七生「ローマ人の物語 3 勝者の混迷」

2はポエニ戦争について。次がおそらく三頭政治。なので今回は若干小粒な、谷間の雰囲気がなきにしもあらず。とはいえ、ちゃんと知識があれば面白い時代なんだろうけどね。まあ知識がなくても読んでいれば面白い。記憶にはなかなか定着しないけれども。今回の...
◇読んだ本の感想。

◇ 赤瀬川原平「少年と空腹 貧乏食の自叙伝」

赤瀬川さんが亡くなってからもう10年以上経ったのか……わたしが(図書館で借りて)読み続けてきた著作もあと7、8冊。昭和は遠くなりにけり。これは1993年頃に連載されたエッセイのようですね。私見だが、2000年代以降の赤瀬川さんはわりと内容が...
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◇ 丸島和洋「図説 真田一族」

真田氏・武田氏についてちょっとまとめて読みたいなーと思って(「真田丸」を見終わった後だから、2017年くらいに課題図書リストに入れた)関連の本をこの1年くらいで10冊内外読んだ。その中だとこの人の著作が面白い気がするなあ。特にこれは図説だか...
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◇ R.C.ウィルスン「時間封鎖 上下」

この話はなかなか面白かったんだ け ど 。でもSFってやっぱりわたしには向かないな、と思った。この期に及んで。大人の読書を星新一、新井元子、平井和正(と田辺聖子と永井路子の歴史もの)から始めたわたしとしては、SFが苦手だと告白することは正直...
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◇ 塩野七生「ローマ人の物語Ⅱ ハンニバル戦記」

カルタゴ関連の話は、どっち側から見るかによって、いつも気持ちが変わる。世界帝国になりつつあった軍事大国ローマが、カルタゴを滅ぼして街に塩をまいた、なんてエピソードにはカルタゴへの憐憫の情が増すし、ハンニバルが強くて強くて強かった頃には、ロー...
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◇ 夏目漱石全集7「行人 満韓ところどころ 思い出す事など」ちくま文庫

「行人」はタイトルからして意味がわからん。「行者」のイメージに引きずられるのか、仏教系の言葉かと思ったら、……いや、「ぎょうにん」と読めば「行者」のことになんですね。「こうじん」と読めば、道を行く人。通行人。旅をする人という意味。作品として...
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◇ 谷崎潤一郎「陰翳礼賛・文章読本」

ずっと昔、「陰翳礼賛」は読んだことがある気がする。が、内容はまったく覚えていない。今回の感想は、「でもわたしはどこでも本が読める程度の明るい照明が好きだ」ということ。おうちに間接照明が欲しいと思う人の気がしれない(失礼)もんね。なので、陰を...
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◇ イザベル・アジェンデ「エバ・ルーナのお話」

まず一言文句を言っておきたい。まさか「エバ・ルーナ」と「エバ・ルーナのお話」が違う作品だとは思わないじゃないですか!なので「エバ・ルーナ」を読む前に「お話」の方を読んでしまった!……まあ特に支障というほどのことはないようですが。でも順番に読...
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◇ 宮部みゆき「小暮写真館」

かなり前からリストアップして、今回ようやく読んだ。評判良かったですからね。わたしの中では、宮部みゆきと東野圭吾は好きな作家というよりも「上手い作家」。読んで「上手いなー」と高度なレベルで感心はするけれども、親近感にはあまり結びつかない。何冊...
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◇ 高橋秀実「おすもうさん」

わたしは特に相撲に興味はない。それでも若貴兄弟が活躍していた頃は何人かの力士は知っていたかなー。今はほぼ知らない。現役力士の名前を挙げろと言われても一人も出て来ない。そんなわたしには、この本に書いてあることはほとんど全て、初めて知ることばか...