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< メン・イン・ブラック3 >(2D・字幕)

期待通りに面白かった!

そうなんですかー。2はもう10年も前なんですか。そんなに経ったかねえ。
時間を感じたのはトミー・リー・ジョーンズのアップだな。しわが増えた。
しかしそのくらいかね。作品中でも実時間と同じ時間が経過しているらしいが、
作品世界の空気感は健在。

ネタバレあり。

特筆すべきはジョシュ・ブローリン。いやー、似させたねえ!
若い頃のKはまさにこんな感じ、と思った。
てっきりトミー・リー・ジョーンズ似の新顔を探したのかと思ったが、長いキャリアのある人だった。

これは振り返ってみれば大博打でしたね。
このキャスティングがうまくいかなかったら、もうメタクタになってしまうストーリーでしたよ。
若い頃を別人がやるなんて……しかも他の役者の当たり役を。プレッシャーも相当だったろうね。
トミー・リー・ジョーンズの出番が少ないことは悲しいが、そこは十分に補っている。

ウィル・スミスはこの10年で「最後の恋のはじめ方」「ハンコック」「7つの贈り物」を見たが、
みんないまいち……と思った。やっぱり彼にはこういうスッキリしたコメディをやって欲しい。
シリーズ3作目ということで、前2作によっかかったストーリーになってしまうのかなと
心配していたが、ちゃんと話を作っていた。……いやごめん、“ちゃんと”というほど
かっちりしたストーリーは必要ないシリーズでしたね。
ああ、でも1よりも2よりも、話としてはマジメだったかも。

エマ・トンプソンは数日前に「日の名残り」をテレビ録画で見ており。
本作でも良かったけど、少し表情が定番化しているところが気になるかな。
上目遣いの困り顔。嫌いな女優ではないんだけどねー。

しかし若い頃のOをやったアリス・イヴ――このキャスティングは疑問だ。
エマ・トンプソンとアリス・イヴの間に似通うものはほぼないのではないか。
アリスはむしろ(白っぽい金髪と肌の色のせいか)セクシー系の雰囲気があった。
それほど重要な役柄でもなかったんだから、もっとトンプソンに似た知性系の若い女優は
いくらでもいたと思う。……重要な役柄ではないゆえに、個人的なキャスティングかもしれないが。

わたしはマイケル・スタールバーグの表情にうたれた。
グリフィン役の人。いい表情をしてた!!特に「1つの死の代わりに別な1つの死が」というところ。
数限りない運命を見てしまう悲哀と、ほんのわずかな分岐点で生死が変わってしまう
(自分を含めた)脆弱な生き物たちへの憐憫と。
天使がいたとしたら、人間に向ける視線はこういう色を浮かべるのではないかと思った。
……でもついこないだ「ヒューゴの不思議な発明」を見たのに、
その作品での彼は全く記憶にありません。

チョイ役だけど、ケープカナベラル警備隊隊長?がかっこ良かった!
役柄もかっこいいが、もっと単純に顔が好みだね。制服効果で2割増しかもしれないけど。
ジェマイン・クレメントなる人は……見終わった後でもなんといっていいかわからない。
コワかった。以上。

これでシリーズ終わりですかね?続けられないわけでもない感じだったが……
トミー・リー・ジョーンズもまだ65歳、数年後の映画に出られないほどではないでしょう。
クリストファー・リーを見てみろ。……いや、さすがにあの人を引き合いに出すのは
間違っているかもしれない。彼は相当なレアケースですからね。

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