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フィギュアスケート GPファイナル 2011 シングル男女ショート。

男子ショート。

ブレジナはねえ。
まだまだワキが甘いと言わざるを得ないが、好きなスケーティングなんだよね。
男っぽく、振付に個性がある。あれで練り上げて来たら、大変いいプログラムになる。
だが、一体どういった経緯で日本の「鼓童」を知り、プログラムに使うようにまでなったのか、
その辺の事情をぜひ知りたい。誰か取材してくれ。

高橋大輔は。
肩の力が抜けていたことは悪くないけど、という何も印象に残らない滑り。
もうベテランだから、今後の課題はむしろどこまで自分を駆り立てられるか、
という方向にシフトするべきなのではないか。

ユヅル。
いや、この子はいずれ必ず強くなるねえ。目を細めて見守っている。
17歳になったばかり。でももう強さが見える。今回の滑りも、気負いも含めて良かったよ。
ショートは全然後半の体力を心配しなくても良くなったやないか!!
大きくなった。これからさらに大きくなる。
怪我だけには気をつけておくれ。

ハビエル・フェルナンデス。
4回転が決まった時は見事だよね、という滑り。
背が高いせいか少し大味に見えてイマイチ好みじゃないなー。
黄色の衣装も、……覚えやすくて悪かないんだろうけど、どうもあの色しか目に入らない感じで。

ジェレミー・アボット。
再度繰り返して言うが、この人、ほんとに面白い演技をするようになったなあ。
数年前まで全然面白味のない演技でキライだったのだが。
今回のプログラムは大変愉しい。マジメな人が一所懸命踊ろうとしているところに好感が持てる。
……まあ、キビシイことを言えば、その部分は26歳の今じゃなくて、
20歳くらいでガンバっておけば良かったのにとは思うけどね。
小塚なんかはそうでしょ。若いうちから、ヨワイその部分を鍛えて来たから、
生来踊れるタイプじゃなかったのにも関わらず相当踊れるようになってる。

パトリック・チャン。
再度繰り返して言うが、わたしはこの人の演技がキライだ。つまらん。
でも今回は、ごくごくうっすらと表情があったかな。時々。ごくわずかな部分に。
芸術なのかスポーツなのかって話ですよ、きっと。
彼にとってはスケートというのは100%スポーツで、表現を目指してはいないんだろう。
彼に目標を尋ねたら、「音楽を表現すること」という類の答えは返ってはこないんだろう。
それはそれで一つの見方なのだが、わたしは、フィギュアスケートは美しさを競う芸術であり、
その価値は技術と共にある表現だと思っている。
なので、もっと表現に目覚めて欲しい。

女子ショート。

ここに来てトゥク嬢が崩れた。
わたしが見た過去2回はどちらも完璧な演技――完璧すぎるほどの演技だったけど。
でもそのくらいの方が人間らしくていいかな。ファイナルでも完璧に決められたら……
まあ14歳の怖いもの知らずで、つるっと優勝してしまうというパターンもあるんだけれど、
(ex.浅田真央)それが出来ずとも今後、機会はあろう。
むしろ早いうちに挫折を味わうというのも大事なことである気がする。

アリッサ・シズニー。
もうこの人は美しいので何でもユルす。条件付きだが美人だし(今回は少しチークが赤すぎ……)、
衣装もきれいだったし、何よりスピンが極上。あのスピンだけでも十分と思わせられる。
ただ、例えば金メダルには、わたしはこういうタイプでは不満を持つ。
大会に華を添えて下さい……と言ったら本人的にはイヤだろうな。

アリーナ・レオノワ。
今回のプログラムはいいですねえ、再三言っているが。見てて大変愉しい。
また髪型が変わりましたよ。あと振付も若干変わってますよね。
あそこまで表情を作れるヤツは、歴代トップスケーターまで範囲を広げても、なかなかおらんやろー。
口惜しかったらパトリック・チャンも真似してみろ。

鈴木明子。
うーんうーん、可もなく不可もなくと感じた。振付可愛いですが。
やっぱり3回転+3回転、成功させたかったね。

カロリーナ・コストナー。
今回の顔ぶれは、総じて小粒と言えば小粒であろう。
その中で言えば、コストナーはやはり強い。でも大会としては、コストナーが3位あたりにいる
ファイナルを見たいですけどね。
ただ、彼女の演技は良かったです。今シーズンで最良ですな。
ジャンプまで長いところは気になるが、好きな滑りになって来た。

浅田真央の欠場については、傷ましいとしか言いようがない。
あんなに若くして親を失う……
今後のシーズンもまだまだあり、色々と大変だと思うが。
無理しない程度に。がんばって下さい。

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